世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたいすべての人のヒントになれば幸いです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ポッドキャスト始めました!

いつもご愛読ありがとうございます!2014年に産声を上げたこのブログも(途中なが〜〜〜い、お休みをいただいておりましたが…)6年経ち、今でも全然通用する、素晴らしいアイデアが過去に埋もれてしまうのはもったいない!ということで恥ずかしながら、ブロ…

2021年はアウトドアがもっと楽しめますように!という願いを込めて

Photo by Gavin Allanwood on Unsplash 2020年はもう耳にタコができて聴きたくもない事象により、思うように外に出れなかった人がほとんどではなかったかと思います。来年は皆様が外に出て、思い思いの活動ができますように!という願いを込めまして、今年最…

温室効果ガスが出るのは工場の煙突から…だけではありません

Photo by Olivia Anne Snyder on Unsplash CO2など、地球の気候変動に影響を与える「温室効果ガス」についてイメージした時、頭に浮かぶのは何でしょうか?工場の煙突からもくもくと出る煙や、クルマからの排気ガス。なんなく都市や工業地帯のイメージを思い…

男子との格差が消えない女子プロスポーツを支援するアイデアあれこれ

Photo by Sicong Li on Unsplash いきなり個人的な話で恐縮ですが今回は、スポーツにおける男女格差をテーマにした映画として「観たいなぁ」と思いつつ見逃してしまっている映画の紹介から始めさせていただきます。こちらの予告編をご覧ください。 www.youtu…

メニューにカロリーを載せる…だけではもう不十分

Photo by Tai's Captures on Unsplash まだ学生だった90年代、デニーズのメニューひとつひとつにカロリーが表記され始めたことにびっくりしたことを覚えています(その頃はカロリーなどは気にしていなかったので、ガッツリ食べたいのに萎えることをするなよ…

メンタルヘルス向上のために、イギリスのTV番組が行った究極のデモンストレーション

Photo by Antenna on Unsplash 2000年台の半ばから、地球上の情報量は一人の人間が処理できる量を大幅にこえ、人々は現実と、自分好みの情報だけで作ったオンライン世界との間で葛藤するようになりました(Brexitやトランプ政権の樹立は、その副産物だともい…

10代の映像作家がビリー・アイリッシュと組んで作った「いじめ撲滅ムービー」

Photo by Dee @ Copper and Wild on Unsplash 私欲のためにマウントを取ろうとする人が、チェック機能を欠く組織にいる限り、老若男女問わずいじめは構造的に無くなりません。そして、24時間繋がり続けることができるSNSの登場が、スマホとともに成長してき…

誰も我々を止められない - You can't stop us.

Photo by Habib Dadkhah on Unsplash 夏の終わりに、以下のムービーをご紹介したのはご記憶でしょうか? wsc.hatenablog.com 新型コロナウイルスの感染拡大が疑心暗鬼を生み、同時にジョージ・フロイドさんの受難からBLM運動が盛り上がりを見せる中、「どん…

11月はMovemberなので、あの人も髭を剃りました。

Photo by Josh Sorenson on Unsplash 「11月はNovemberだろ?」とお思いでしょう。確かに、英語のテストでMovemberと書いたらバツになります。ただし、覚えておいて決して損のない単語です。 MovemberのMoは”Moustache(くちひげ)”から来ています。そして、ピ…

「あなたは玉座のために血を流せるか?」米国赤十字が仕掛けた見事な献血促進キャンペーン

Photo by Angel Luciano on Unsplash 冬が近づいています。鴨鍋など、暖かくて風味豊かなものがことさら美味しく感じられる季節ですが、同時にこの季節は、古今東西問わず”ひと肌脱ぎにくい”のでしょうか。献血ドナーが不足する季節でもあります。 特に2019…

アメリカ大統領選挙 80年代の名作CMがダークに復活

Photo by Jonathan Simcoe on Unsplash 私は1974年生まれですが、特に東西の冷戦終盤だった低学年の頃、外国といえばアメリカとソビエト連邦であり、アメリカが憧れの世界でした。日本では馴染みのない濃青色のカーテンの前で、いつも余裕たっぷりに話すホワ…

飢餓を救う”じゃがいもの可能性”を世界に広めたグッドアイデア

Photo by JESHOOTS.COM on Unsplash 先日、今年のノーベル平和賞に国連世界食糧計画(WFP)が選ばれたことが話題になりました。「世界各地で飢餓と闘い、平和実現のための条件改善に貢献した」(BBCより)ということがその受賞理由だそうですが、人類の飢餓…

大統領選挙を町の話題にした米国セブンイレブンのグッド・アイデア

Photo by Arnaud Jaegers on Unsplash 皆さん、来月11月3日は4年に一度の世界の節目、アメリカ大統領選挙の投票日です。現職の大統領が選挙で負けても権力移譲は保証しないとほのめかす(←文字にするとその凄さが分かりますね。。)など、気づけばアメリカの…

秋の夜長に、クリーンエナジーを表現した名作CMを見てみよう

Photo by Les Corpographes on Unsplash 過去には何にも感じなかったものが、時を経て改めて見ると心に染み渡りすぎて驚いてしまうことってありますよね。今回は私にそんな感情を揺り起こした、とあるグリーン電力に関する、Epuronというドイツの会社の取り…

新型コロナウイルスに傷ついた街を勇気づける「音楽の力」

Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash 日が短くなってきました。芸術の秋、読書の秋、食欲の秋といいますが、これは暑さや寒さに煩わされることなく、美しいものや知的好奇心をそそられるもの、美味しいものにしっかり浸れるからなのかな、と思うようになり…

「海の温暖化」を食い止めるために、海洋学者たちが始めたナイスな取り組み

Photo by Annie Spratt on Unsplash 地球温暖化は、地面より上だけの問題ではありません。1970年以降に排出された温室効果ガスによる熱の実に90%が海中へと吸収され、海水温は上昇。海中へと降り注ぐ二酸化炭素はサンゴや貝の生成に不可欠な炭酸カルシウム…

代替肉のやんちゃなブランド"Meatless Farm"に注目

Photo by Fidel Fernando on Unsplash 今、世界ではさまざまな植物由来の代替肉ブランドが登場しています。牧草地確保のためにアマゾンで行われている森林破壊や、家畜から発生する大量のメタンガスなど地球環境へかかる負荷を下げる、というサステナビリテ…

「難民たちが奪われているもの」を可視化する

Photo by Alexander Dummer on Unsplash 新型コロナウイルスの圧倒的な報道量に隠れて日本でもニュースになることが少なくなった難民問題ですが、今回は2018年にイギリスのアムネスティ・インターナショナルが行ったキャンペーンをご紹介します。 かつてイギ…

2020年の今だからこそ心に染みる、ナイキ極上の映像作品

Photo by Clay Banks on Unsplash いい文学や音楽と同じで、いい映像作品には気持ちを揺さぶり、心の豊かさを取り戻してくれる力があります。今回は2020年の今だからこそ心に染みる、ナイキの素晴らしい映像作品をご紹介します。 今年はオリンピックがない夏…

生き物を守る、世界のマクドナルドの素敵な試み

Photo by Irina Blok on Unsplash サステナビリティの観点から世界中の消費者の関心が植物性代替肉に向かうなど、様々な変化への対応が求められているファストフードチェーン業界ですが、今回はその中のトップブランド、マクドナルドが世界で展開している「…

新種発見!モーガン・フリーマンがナショジオ風に海の危機に迫る

Photo by Brian Yurasits on Unsplash 猛暑真っ盛り。今回は納涼も兼ねて、美しい映像とモーガン・フリーマンさんのクールなナレーション による、とある「未知の生物」についてのドキュメンタリームービーをお届けします。知的興味がそそられるこの動画、ご…

高齢者は気難しくてつまらなそう、というステレオタイプを打ち壊そう。

Photo by Nick Karvounis on Unsplash 先日、世界中のマーケターに最新のクリエーティブやイノベーションを紹介しているContagiousが「Smashing Stereotypes/OK Boomers(ステレオタイプを打ち壊そう・OK、ベビーブーマー世代)」と題して、高齢者に対するステ…

お店に大混乱をもたらしたナッツ菓子の”隠れた狙い”

Photo by Remi Yuan on Unsplash もし近所のスーパーで、自分が好きなスナック菓子の大きな袋と、小さな袋が同じ値段で売られていたらどうしますか?普通は大きな方を買おうとしますよね。でも、レジでこう言われたらどうでしょう。「あなたは男性だから、小…

ブラジル政府が自転車にかける”異常な税率”を訴えたユニークなアイデア

Photo by Andrew Gook on Unsplash 持続可能な社会を作るために、世界各地でその使用が推進されている自転車。その購入にあたり、ロンドンでは20%、ドイツでは19%、アメリカでは約8%の税金がかかるそうです。では、ブラジルではいくらの税金がかかるでしょ…

暮らしに巧みに「刷り込まれた」性差別に気づき、正したアイデア

Photo by Brooke Lark on Unsplash 私は今まで日本の他に韓国、シンガポール、台湾で暮らしたことがあるのですが、その中で気づいたのは、どの社会にも大した優劣はなく、ただ同時にどの社会にも「他の社会から見ると理不尽な制度や風習がある」ということで…

企業のニューノーマルを示す、ユニリーバ10年の試み

Photo by Robert Collins on Unsplash 新型コロナウイルスへの対応で世の中が騒然とする中、洗剤やボディソープなど、世界中のスーパーの棚にたくさんの商品を供給しているグローバル企業ユニリーバによる、10年にわたる試みが終了しました。それが「ユニリ…

街の大気汚染を「可視化」と「カネのチカラ」でロンドン市民に"自分ゴト化"させたキャンペーン

Photo by Benjamin Davies on Unsplash 産業革命当時は工場から出る排気で「霧の街」といわれたロンドン。技術革新や法制度の充実、産業構造の変化により当時に比べれば大気汚染は大幅に改善されていると思われますが、住民の視点に立てば、まだまだ改善の余…

【悲報】自分、知らぬ間にヤバいモノを食べていたことが判明

Photo by pixpoetry on Unsplash 2週間前に、「数字を可視化すること」に成功したアイデアについて触れましたが、その言霊に惹かれたのか、今週はさらに強烈なインパクトを持つ「数字の可視化」アイデアを見つけましたのでご紹介します。WWF(世界自然保護基…

ラッシュアワーの喧しいクラクションに一撃!を加えたムンバイ警察のナイスアイデア

Photo by Francesco Benvenuto on Unsplash 海外でタクシーなどに乗っていると、渋滞中に運転手たちが躊躇なく鳴らすクラクションに若干引いてしまうことがあります。国民性の違い、といえばそれまでですが、じつはご当地の人々も迷惑だな、と感じているみた…

人を動かす「数字の可視化」

Photo by Nick Hillier on Unsplash 先日、ジャイアントパンダ(以下パンダ)が大好きな同僚からパンダについての講義を聴きました。パンダが本来生息できるのは中国の本当に限られたエリアのみであること、日本にいるパンダは中国から年間契約でレンタルさ…