世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

代替肉のやんちゃなブランド"Meatless Farm"に注目

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Photo by Fidel Fernando on Unsplash

今、世界ではさまざまな植物由来の代替肉ブランドが登場しています。牧草地確保のためにアマゾンで行われている森林破壊や、家畜から発生する大量のメタンガスなど地球環境へかかる負荷を下げる、というサステナビリティ促進の観点と菜食主義のメジャー化、そして何より(私は残念ながらまだ口にしたことはないのですが)代替肉そのものの風味向上、という3点がこの競争を後押ししているといえるでしょう。

Impossible Burgerという代替肉を使ったメニューを全米のバーガーキングで展開したImpossible Foodsに、日本進出が噂されるBeyond Meatなど。すでに強力なライバルがひしめく中、今回はイギリスでやんちゃなプロモーションキャンペーンを始めたMeatless Farmの取り組みをご紹介します。

まずは彼らの美味しそうな代替肉の商品ラインアップをご覧ください。 これはある意味、普通の広告です。

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 美味しそうですよね。ただ、これだと強力なライバルたちには対抗できないと考えたのでしょう。そこで彼らは、彼らのライバルブランドのマーケティングチームがMeatless Farmの商品を試食して打ちのめされるという内容の、刺激的なCMをオンエアしました。

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 「ライバルのMeatless Farmの新しい商品ラインアップを念のために食べてみようと思うの」「いいじゃんいいじゃん」と完全に上から目線で試食を始めた彼らですが、口にした瞬間、騒然とした空気が広がり始めます。「これウマっ!…あ、いやその…」「本当においし…あ、完全に妥当な味ですね」「あは、まぁ、美味しそうだし美味しいし、環境にもいいし、よくやってるんじゃない?」と怖いボスを前に忖度コメントを連発する部下たち。「じ、じゃあ、相手にすることないわよね」と焦りながら尋ねるボスに対し、彼らの一人がつい「我々の商品より全然高いはずだから、気にすることないです!」と答えてしまう。「何ていうことを言ってくれるんだ…」(値段はほとんど同じなのに…)という、かなり挑戦的な内容となっています。日本のおもしろCMでもありそうな設定で、引き込まれますよね。

さらに彼らはこの夏、彼らのブランド名Meatless Farmのイニシャルが「MF」、つまり、「Mother Fu**er」(←このブログに相応しくない放送禁止用語です。「この野郎」的な意味です汗)と同じであることに着目。M*****F*****ドライブスルーという、彼らの商品を使ったメニューを手渡しする期間限定のドライブスルーをオープンして話題になりました。

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こちら、電気自動車や自転車、eスクーターなど、環境負荷の低い乗り物でやってきた人には50%オフで商品を提供するというルールで、ネーミングによる注目だけでなく、彼らの創業理念に基づいたメッセージもきちんと伝わるプロモーションプランになっていて、よく考えられた施策だなぁ、と感心しました。

いやぁ、アイデアって本当にいいものですね。それでは皆さん、また来週!