世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたいすべての人のヒントになれば幸いです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

謎のサンタが警察とコラボ。これぞアメリカ!な心温まるソーシャルキャンペーン

社会のルール違反を取り締まるという役回りゆえ、どうしても嫌われ役に回りがちな警官たち。特に運転中、ケアレスミスで警官に車窓を叩かれた瞬間のあの「あぁ、やっちまった〜」という感情は苦いものです。 今回は、そんな感情に覚えのある人なら驚きもより…

すべてが規格外!世界食糧計画(WFP)が実施した「とんでも素晴らしい」ソーシャルキャンペーン

広告の世界では数年前、街などで突然パフォーマンスをするフラッシュモブや、ありえない場所に広告を置く「ゲリラ広告」なるものが一世を風靡しました。(一般でも、集団でマイケルを踊るなどのムーブメントが盛り上がったのは記憶に新しいところです。) 今…

まさに三方良し!広告業界の求人と、社会貢献を両立させたベルギー発のソーシャルキャンペーン

三方良し(さんぼうよし)、という言葉をご存知でしょうか?商売で「売り手良し」と「買い手よし」、「世間良し」の3つを心がけて成功した近江商人の心得なのですが、今回はそれを地で行くベルギー発のソーシャルキャンペーンを見つけましたのでご紹介しま…

電話で報道への政治介入を攻撃!マケドニアのテレビ局が放ったソーシャルキャンペーン

自分たちにとって都合の悪いことを書かれたり、伝えられたりするのを不快に思うのは人の性。しかしそれと同じノリで、一国の政府や政治家たちが都合の悪い報道に対してあからさまに圧力をかけたらどうなるでしょう? 今回はそんな慣行がはびこるマケドニアの…

ニッポンよ、これが街おこしだ!アメリカの個人商店を救ったソーシャルキャンペーン

皆さまこんにちは。11月に入り、忘年会やクリスマスに向けて色々と買いだすものも増えていく季節ですが、皆様は買い物というとどんな場所を思い出しますか?デパートやアウトレット、ショッピングモール、といった大型施設を思い出す人がほとんどだと思いま…

ハロウィン万歳!エボラから人々を救った見事なソーシャルキャンペーン

街がハロウィンに染まりはじめる今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。さて今回は、昨年のハロウィンシーズンにSNS上で起きた炎上騒動に見事に対応することで、当時西アフリカで猛威を振るっていたエボラ出血熱の拡大阻止に貢献したアメリカ…

パパママ感涙。自閉症のわが子との絆を深めるアプリケーション

こんにちは。連休が多すぎて曜日感覚が麻痺する今日このごろですが皆さまいかがお過ごしでしょうか?さて今回は、出ましたSAMSUNG。以前にも彼らによる、アルツハイマーの進行を抑えるためのアプリをご紹介しました(下にリンク貼っておきます)が、今回は自…

俺の声を聞け!権威への怒りを大音量で表現したインドの新聞社によるソーシャルキャンペーン

皆さまこんにちは。秋も深まり、色々と物事を考えるのにいい季節になってきましたが、今回はそんなしっとりとした気持ちに衝撃を与える、インド発の熱いソーシャルキャンペーンをお伝えします。インド最大の都市ムンバイで発行されている「ムンバイ・ミラー…

銃による悲劇を止めるために 〜 北米からのキャンペーン2連発

みなさまこんにちは。夜もだいぶ長くなってきましたが、いかがおすごしでしょうか?さて本日は、卓越したアイデアとして世界中で高い評価を受けている、アメリカ発の「銃規制」を促進するソーシャルキャンペーンをふたつ、ご紹介します。最初のひとつは全米…

逃げ場なし!映画館の暗闇の中、観客にDVの現実を突きつけるタイのソーシャルキャンペーン

シルバーウィークもあっという間に最終日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?今回は先週更新できなかった分、間隔を短めに更新してみようと思います。お題はDV。先日シンガポールで行われたアジア地域限定の国際クリエーティブ賞「スパイクス・アジア…

毒をもって毒を制す!一休ばりの頓知でネオナチを驚愕させたドイツのソーシャルキャンペーン

皆さんご無沙汰しております。仕事の方で山場がありまして、更新が遅れてしまいました…コホン。シルバーウィークのど真ん中、今回は今シーズンの世界の広告賞を大いに賑わせたソーシャルキャンペーンをご紹介しようと思います。お題は「ネオナチ」。少数派な…

亡命者の未来に希望を。‪韓国発の心温まるケータイアプリ

皆さん今日は。東京はすっかり秋めいてまいりましたがいかがお過ごしでしょうか?今回は、先月にわかに緊迫した朝鮮半島の隣国・韓国発の心温まるアプリのアイデアをご紹介いたします。朝鮮戦争の後、分断されたままの南北。そこには意外なコミュニケーショ…

オンラインで世界にアピール!世界の女性ソーシャル活動家たち

みなさんこんにちは。カンヌの特集を終えて心機一転。今回はオンラインを巧みに操りソーシャルキャンペーンを展開している、ふたりの女性活動家をご紹介いたします。 まずはインドのSofia Ashraf(ソフィア・アシュラフ)さん。彼女は地方都市コダイカナルで…

最終回!カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート:女性のスポーツ参画をサポートした国連イチ押しのキャンペーン

【写真キャプション】ライオンズヘルスの「グランプリ・フォー・グッド」発表とともに開かれた記者会見で話す、国連財団のアーロンさん。総人口73億人のためのアイデアを、と何度も熱く語っていました。 さて、夏も終わりに近づきましたし、6月から続いてき…

ブランドも消費者もWIN-WIN!カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート vol.8

【写真キャプション】カンヌの授賞式で見事、ライオンのトロフィーを受け取ったチームの一コマ(今回紹介の作品スタッフとは異なります)。ゴールドライオン(金賞)以上でないと登壇できない他部門とは違い、LIONS HEALTHはシルバーライオン(銀賞)でも登…

これは明快!カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート vol.7

【写真キャプション】授賞式後、会場外で行われた懇親会での一コマ。今回ご紹介したアイデアを担当したコスタリカのクリエイター(左から二人目)と偶然、出会うことができました。私も受賞を後押ししたことを伝えたら、とてもとても、喜んでいました。でも…

【夏の特別補講】シリアについて、一人の若者の目線から考える

さて、日頃は世界の素晴らしいソーシャルキャンペーンについてご紹介するこのブログですが、今回は夏の特別補講と称して、斬新なアイデアを生み出すために欠かせない、世界に対する「新しい視点」をくれたシリア内戦に関する映画と、その上映にちなんで8月1…

ペットの健康も考える!カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート vol.6

【写真キャプション】 審査翌朝、プレスカンファレンスでグランプリを発表します。ここできちんと論理的に説明できる結果をまとめることが、審査委員長の責務のひとつ。写真は我らが審査委員長アンドリューによる、素晴らしいスピーチの一コマ。 みなさんこ…

カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート vol.5

【写真キャプション】 最終日前、ショートリストを決める審査室の様子。審査員は朝から晩まで一日中、このような暗い試写室で過ごします・・。 皆さまこんにちは!気づけば審査終了から一ヶ月がたってしまいましたが(早い…)、今回もカンヌ国際クリエーティ…

ブログ1周年突破記念!カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート vol.4

みなさまこんにちは。さて実は、このブログが始まったのが昨年の7月12日。今日はこのブログにとって、2年目の始まりの日です。お読みいただいた皆さまのおかげもあってか、ブログが続けられた…だけでなく、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)に行ったり、…

カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート vol.3

みなさんこんにちは。私が審査員を務めたカンヌ国際クリエーティブ祭ライオンズヘルス、ヘルス&ウェルネス部門の中でも特に評価が高かった作品をご紹介する特集の第3弾。今回は昨年のカンヌでも他部門で高い評価を得ていたオーストラリア発・乳がんの早期…

カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート vol.2

みなさんこんにちは。カンヌから無事、Wifi環境の整った日本に戻ってまいりましたので大船に乗った気持ちでこのブログを再開したいと思います。ライオンズヘルス特集の第2回目となる今回は、前回お伝えした生理用品always(日本でいうウィスパー)の「デリケー…

カンヌ国際クリエーティブ祭 ライオンズヘルス審査レポート vol.1

皆さまこんにちは。ただ今カンヌのとてつもなく弱いWifi環境からこのレポートをお送りしています。さて私、カンヌ国際クリエーティブ祭の前哨戦ともいえるライオンズヘルスに審査員として参加してまいりましたので、今回からはそこで見つけた素晴らしいソー…

もはや脱帽。アルゼンチン人の塩分とりすぎを警告した、見事すぎるキャンペーン

みなさまこんにちは。今、国際クリエーティブ祭に参加するためカンヌへと向かうフライト待ちのラウンジでこのブログを書いています。向こうに行ったら刺激が多すぎてきっと更新も滞ると思い、あわてて更新していきます。しかしこれ、今回もシンプルながらす…

これは傑作!子供たちに夢中で手を洗わせた南アフリカの感染症予防キャンペーン

みなさまこんにちは。世界中の広告業界にいる人たちにとって6月は胸踊る季節、世界最大の広告賞、カンヌ国際クリエーティブ祭がまた、近づいてまいりました。私もヘルスケア部門の審査員として旅の準備を始めているのですが、今から世界中のどんなビッグア…

アメリカ兵の死因の第1位は・・・切なさが胸に迫るソーシャルキャンペーン

さて、6月。じんわりと蒸し暑さが増してくるころですが皆さまいかがお過ごしでしょうか?今回は私が子供の頃、さまざまな戦争アクション映画で楽しませてくれたアメリカが抱えている「現実の闇」を鋭くえぐったムービーを見つけましたのでご紹介します。や…

きれいごとでごまかさない。自分自身が試される、HIV感染者への差別防止ポスター

みなさんこんにちは。さて、今回はタイトルの通り、差別に関するポスターを使ったソーシャルキャンペーンをご紹介します。日本だとこの手のポスターは、きれいごとやありがちなスローガンだけでお茶を濁すようなモノも多いのですが、ブラジル発のこのアイデ…

涙・・出所後の若者たちを更生させた、ペディグリーのさわやかな取り組み

皆さまいかがおすごしでしょうか?季節外れの台風が去り、梅雨入り前の青空がまた戻ってきている今日この頃ですが、今回はこの青空のように前向きな気持ちで爽やかに泣ける、素晴らしいアイデアをご紹介します。世界的ペットフードブランド・ペディグリーに…

性別による賃金格差の解消に立ち上がった!スウェーデンの漢気あふれるキャンペーン

皆さまゴールデンウィーク、いよいよ最終日ですね!さて、明日からお仕事という方も多いと思いますが、皆様の職場でも女性が様々な形で活躍していると思います。今回はそんな女性たちの活躍を応援する意味も込めて、スウェーデン最大の労働組合「コミュナル…

GW後半記念特集!青空の下で子供を守るソーシャルキャンペーン

さて皆さん、いよいよGWも後半。連休をどう過ごそうかとワクワクしている方も多いかと思いますが、今回は力を抜いて、思わず新緑の中に駆け出したくなるような、スウェーデン発の明るく楽しいナイスアイデアをお届けします。休暇中の旅先で、自宅のリビング…