世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたいすべての人のヒントになれば幸いです。

パパママ感涙。自閉症のわが子との絆を深めるアプリケーション

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こんにちは。連休が多すぎて曜日感覚が麻痺する今日このごろですが皆さまいかがお過ごしでしょうか?さて今回は、出ましたSAMSUNG。以前にも彼らによる、アルツハイマーの進行を抑えるためのアプリをご紹介しました(下にリンク貼っておきます)が、今回は自閉症の子供たちのために制作されたアプリをご紹介します。どんな子を持つ親にとっても子供と分かり合えたなぁ、と思える瞬間は特別にうれしいもの。このアプリは、コミュニケーションに困難を抱える自閉症の子を持つ親にそれを叶えた、とっても素敵な試みです。それではビデオをご覧ください。

<Look at me(わたしを見て)>

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<ビデオ和訳>

母親「ジョンヒョンは、他の人たちとだけでなく、わたしとも目を合わせるのが苦手だったんです。だから、私のことを赤の他人のように思ってるんじゃないかって感じてしまうこともあって…」

ナレーション:ジョンヒョン君のように、世界では6千万人以上の人々が自閉症と診断されている。多くは視線を合わせず、コミュニケーション能力に困難を抱えている。治療は高額で、限定的なもの。しかし研究結果は、自閉症の人々がデジタル機器の操作を好むということを示していた。

我々は教授や博士、アプリデザイナーを招集。楽しく、簡単に使えるアプリ「Look at me(わたしを見て)」を開発した。アプリには科学的に推奨された7つのミッションが入っていて、子供たちが目を合わせたり、表情を見たり、自分の感情を表すことをサポート。毎日15分、8週間にわたりジョンフンと19人の子供たちがこのプログラムに参加した。

識者「テストした子供たちの60%が目を合わせたり、相手の表情を読み取ることができるようになりました。このプログラムは自閉症の子供たちが社会的に暮らすことの手助けになると考えています」

 ナレーション:この取り組みはグローバルに展開。自閉症の子供たちは新たに、いつでも利用できる治療の選択肢を手に入れた。

母親「最初はよくわからなかったのですが、最近は本当に変わったなぁ、って思います。こんな風に目を見て話してみると、二人の関係がより近くなったように感じるのです」

<Look at me (わたしを見て)> SNUHと延世大学の合同研究 〜

SAMSUNG

さて皆様、いかがでしたでしょうか?このアプリ、登場するや否や韓国だけでなく、世界各国のアプリチャートにランク入りするなど、実際に使えるアプリとして大きな話題を呼んだようです。

具体的にどのような目標を持っているのかはわかりませんが、SAMSUNGはこれまでにも様々な社会的課題を解決するアイデアを世に出してきています。

このような取り組みをグローバルに粘り強く継続することで、徐々にブランドイメージを向上させていく。そんなクレバーさは、日本の大企業にとっても見習うところが多いのではないか、と感じさせてくれる1本でした。

ちなみに冒頭にお話しした「アルツハイマーの進行を抑えるアプリ」についての記事はこちらになります。

wsc.hatenablog.com 

SAMSUNGは他には、大型車両を追い抜くときに起こる事故を防ぐために、こんなことや…

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視覚障害者にカメラの楽しさを伝えた、こんなこともやっております。

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 (いやぁ、この記事書くために久々に見ましたが心にしみます。3年ぐらい前の取り組みだけど、これ自分の中でのベストに近いかも…。)

英訳なくて申し訳ございませんが、お時間があるときなど、ぜひご覧ください!

In this article, I featured Samsung's great works done to solve various social issues. Samsung has been working on these wonderful campaigns so I respect their attitudes. I hope some companies of my own country will also have this kind of passion. It's a matter of conscience.