世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたいすべての人のヒントになれば幸いです。

政府の弾圧により、廃刊に追い込まれた新聞が蘇る【カンヌ2023受賞作より】

UnsplashのBank Phromが撮影した写真

🏷️ 今年もよろしくお願いいたします

 最近生活のリズムや、世界に対する考え方に変化があり、今年は更新頻度も少し抑え目に、シンプルに、のんびりと更新していこうと思います。

 今回ご紹介するのは「世界的クリエイティビティの祭典」カンヌライオンズ2023のプリント&パブリッシング部門でグランプリを獲得したレバノンの新聞社による取り組みになります。

 こちらの新聞社は、前年のカンヌでも以下の取り組みで高く評価されていましたね!

wsc.hatenablog.com

それでは以下の解説ムービーをご覧ください。

🪧「Newspapers inside the Newspaper Edition / 新聞の中の新聞」

youtu.be

【雑和訳】文字要素: 中東のメディアは、世界の中でも最も敵対的な環境に置かれているとランクづけされている - 国境なき記者団 / ナレーション:レバノンでは政治的抑圧と政府の堕落、それに伴う経済的カオスが立ちあがろうとする人々の声を抑圧し続けている …ジャーナリストを殺害したり、出版を禁止するなどの手段を通じて / そして、出版による言論の火は消え失せ、二度と戻らないように思われた / アンナハール新聞は、出版による言論の自由を守るため、そして、自らの言論を貫いたために暗殺された編集長ジブラン・トゥエイニの死後1年を讃えるために、とても印象的な活動を行なった / タイトル:”新聞の中の新聞” / ナレーション:その日、いつものアンナハール新聞の中に、ここ数年の間に政府の弾圧により廃刊を余儀なくされた新聞紙6紙がプリントされた / (当日の新聞の各面にプリントされた、廃刊を余儀なくされた新聞の1面と、その廃刊年が映し出される) / 文字要素:合わせて7紙が、ひとつの新聞に / ナレーション:各面では、過去に廃刊となってしまったそれぞれの新聞が復活 / そこに記された言葉はすべて、かつてその新聞を主導していたジャーナリストたちの手によって書かれた / 恐れることなく、書きたいことを書く自由 / 全てのページで、かつて存在した新聞のオリジナルなレイアウトと、そのアイデンティティが再現された / 復活した新聞は印刷物としてだけでなく、オンラインや、ソーシャルメディアでも公開された / そして、レバノン中の人々により再び読まれることとなった / 国会議員たちでさえも、このキャンペーンについて発言した / 議員のコメント「この新聞はレバノンをより良い方向に導く上で助けとなるでしょう」/ TVの討論者「これらの新聞は言論の弾圧に対抗する戦士ですね」/ 活動家「この新聞の出版は言論の自由を得るための戦いのひとつです。自由がなければ、正義も成り立たないのですから」/ 文字要素:13万ドル相当のアーンド・メディア / 新聞は売り切れ / ツイッターにもトレンド入り / ナレーション:弾圧に対するアンナハール新聞のメッセージは明快だ / メディアは決して沈黙しない / (アンナハール新聞のロゴが入る )

 

いやぁ、アイデアって本当にいいもんですね。それでは皆さん、また次回お会いしましょう!