世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

新型コロナウイルスに傷ついた街を勇気づける「音楽の力」

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Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash

日が短くなってきました。芸術の秋、読書の秋、食欲の秋といいますが、これは暑さや寒さに煩わされることなく、美しいものや知的好奇心をそそられるもの、美味しいものにしっかり浸れるからなのかな、と思うようになりました(子供の頃はそれらと秋の関係性が全くの?だったのですが)。

残念ながら、新型コロナウイルスパンデミックにより散々なことばかりが起きている2020年ですが、その中でも特にアメリカやイタリアは、パンデミック初期において大きなダメージを受けた国々の中のひとつでした。

これらの国々も(当然、いまだ予断は許されない状況ではありますが)いくつもの危機を乗り越え、我が国と同様、日常を取り戻すべく復興への歩みを始めています。

今回は米伊それぞれのエリアで行われた、または行われている「音楽の力」を感じさせる取り組みをご紹介します。

まずはアメリカはNYで行われている、こんな素敵な試みです。

<↓今回紹介するビデオはどれも音楽が素敵なので、是非オーディオはオンでお願いします!↓>

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世界的に有名なニューヨーク交響楽団が、いまだ閉鎖が続く彼らの劇場を飛び出して、街をゆく人々のために屋外移動コンサートを始めました。名づけて「ニューヨーク交響楽隊ワゴン」。このワゴンはNYの全5区を巡業し、毎週9回の公演を、8週間にわたり行うそうです。

マスクをつける、つけないを始め、何につけ政治的なものに転じやすい世の中ですが、そんなことを忘れて生きることの喜びや、自分がいる場所への誇りを思い出させてくれる、芸術の本質を踏まえた素敵な試みだと思いました(街の人々の声をまとめた以下のムービーを見ると、さらにほっこりします!)。

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そしてもうひとつ、イタリアにて行われた素敵な試み。

新型コロナウイルスの猛烈なパンデミックによりイタリア全土がロックダウン下に置かれていた今年の春先、イタリアでは人々の心を和ませ、励まそうと様々な音楽家が自宅のバルコニーから自らの演奏や歌声を送りました(そのうちのいくつかは世界的な話題となったので、ご覧になった方もいると思います)。

あれから半年。事態が落ち着きを見せ始めた今年の9月、自動車レースF1グランプリのスポンサーであるハイネケンはその献身に敬意を払うべく、F1イタリアGPに彼らを招待。イタリア人の誇り、フェラーリの母国レース開催前にイタリア国家を演奏してもらうという、素晴らしい機会を提供しました。

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およそ半年前は、青空の下またこうして世界中で自動車レースが開催される、などということは考えられない状況でした。この歌声を聞きながら、人類の力強さに思いを馳せた人もきっと多かったことでしょう。

戦争や病気より、音楽や美味しいご飯を選び続ける人類であるために。破壊より創造を愛し、そしてその源であるアイデアを愛し続ける人間でありたいと思いました。

いやぁ、アイデアって本当にいいものですね。それでは皆様、また来週!