先日、世界中のマーケターに最新のクリエーティブやイノベーションを紹介しているContagiousが「Smashing Stereotypes/OK Boomers(ステレオタイプを打ち壊そう・OK、ベビーブーマー世代)」と題して、高齢者に対するステレオタイプについてのウェビナーを開いてましたのでご報告します。
これはマーケターや広告制作者にとっても注目すべきトピックで、YouGovによる調査によると、50代以上の人々のうち実に79%もの人々が、広告表現などでの高齢者の描写が正確ではない、と感じているそうです。
人間の寿命は先進国を中心に延びており、イギリスでは100年前の平均寿命がおよそ50歳だったのに対して、今では81歳。(アメリカ人ですが、あのトム・クルーズさんだって映画であれだけ飛び跳ねて58歳!)。なのに広告などメディアの表現は、100年前と同じ感覚で老人を描いてないか、ということを豊富なデータと事例で問いかけていました。
人口比でかなりの比重を占める高齢者層。彼らはお金を持ち、ステレオタイプに反して予想以上にアクティブで人生を謳歌し、消費活動も盛んです。なのに今どきのマーケターは若いZ世代ばかりを見て、高齢者についてあまりに無関心ではないか?というメッセージはとても納得のいくものでした。
今回はそのウェビナーで取り上げられていた、高齢者のステレオタイプを壊すような、元気あふれる広告表現を以下に3つ、ご紹介します。
3本とも若者が人それぞれであるのと同様、年齢を重ねた人もそれぞれであることがよくわかる、そして歳をとることが楽しみになる内容ですね!
またこのウェビナーでは、もはや年齢という数字でターゲティングするより、価値観ベースで人々を分けた方が適切である、という意見や事例も紹介されていて、自分が漠然と感じ始めていたことを言語化してもらった気がしました。
Contagiousのウェビナーは無料のものも多く、定期的に開かれているので、マーケターやコンテンツ制作者の皆様は、英語の学習も兼ねて覗いてみてはいかがでしょうか?
いやぁ、アイデアって本当にいいものですね。それでは皆様、また来週!