世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたいすべての人のヒントになれば幸いです。

ブラジル政府が自転車にかける”異常な税率”を訴えたユニークなアイデア

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Photo by Andrew Gook on Unsplash

持続可能な社会を作るために、世界各地でその使用が推進されている自転車。その購入にあたり、ロンドンでは20%、ドイツでは19%、アメリカでは約8%の税金がかかるそうです。では、ブラジルではいくらの税金がかかるでしょう?下のビデオを見ればわかりますが、その税率はなんと70%!これでは自転車に乗りたくても、諦める人が出て来てしまう。

そんなおかしな状況を訴えるべく、現地の自転車雑誌Bicycling Magazineが編み出したアイデアが、こちら↓

www.youtube.com

そうです、彼らは「組み立て方」を変えるだけで、家具になる自転車を開発したのです。全く同じ部品なのに、家具にすれば70%だったはずの税率があら不思議、家具の税率(12%)になってしまう。これっておかしくないですか…?

この自転車は自転車店の店頭などで展示され、ソーシャルメディアで話題に。政府に問題を認知させることに成功したとか。

実際にどれだけの社会的インパクトを産み出したかは?な事例ではありますが、一般の人々に無視されている課題に耳目を集めるためのアイデアの構造としては十分参考になる取り組みだと思います。

ちなみにこのアイデアについてですが、政府による理不尽な税率を訴えた、という点で先週取り上げた以下の記事も参考になると思います。

wsc.hatenablog.com 

いやぁ、アイデアって本当にいいものですね。それでは皆さん、また来週!