世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

お店に大混乱をもたらしたナッツ菓子の”隠れた狙い”

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Photo by Remi Yuan on Unsplash

もし近所のスーパーで、自分が好きなスナック菓子の大きな袋と、小さな袋が同じ値段で売られていたらどうしますか?普通は大きな方を買おうとしますよね。でも、レジでこう言われたらどうでしょう。「あなたは男性だから、小さいのしか買えません」…。

今回は、それを実際に行ったアメリカのナッツのお菓子「NUT-rition」のケースビデオをご紹介します。自己主張が強いアメリカ人だけに、その理不尽な決めつけに抗議するお客さんでお店のレジは大混乱。

でも彼らは何故、こんなことをしたのでしょうか?その答えは、ケースビデオの後で…。

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実はこれ、性別による賃金格差を訴えるための施策でした。アメリカでは平均すると、同じ時間、同じ内容で働いでも女性は男性の8割しか賃金をもらえないそうです。しかしそれを当然のように感じている大多数の男性に、その理不尽さを理解してもらうことは難しい。では、どうすれば実感してもらえるのか…。

そこでNUT-ritionは性別にパッケージを開発。女性用のパッケージを、男性用のパッケージの2割増の大きさ(とナッツの量)にし、同じ値段で提供することで男性たちに「同じものを提供しているのに自分の性別のせいで少ししかもらえない」という状況の理不尽さを実感してもらった、というわけです。

このナッツのメインターゲットは女性だそうで、この施策によりNUT-ritionは性別による賃金格差問題とブランドの認知向上のみならず、メインターゲットである女性からの支持拡大を成し遂げることができました。

いやぁ、アイデアって本当にいいものですね。それでは皆さん、また来週!