世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたいすべての人のヒントになれば幸いです。

人種・民族差別

【名作探訪 その1】ブランドがトランプに楯突いた!マーケティングの一線を越えたナイキの名キャンペーン

UnsplashのJosh Reddが撮影した写真 ブログお休み中(2016~19)の間の名作をひとつ 2014年に個人的な趣味で始めたこのブログですが、海外駐在中の2016年から4年間はほぼ開店休業状態を続けておりました。この休業期間中ももちろん、世界からはいくつもの傑作…

黒人のビジネスオーナーをサポートし続けるGoogle【カンヌ2021・22より】

UnsplashのVonecia Carswellが撮影した写真 継続自体に価値がある 私がこれまで紹介し続けているキャンペーンの中には、アイデア自体は素晴らしく、続ければ社会に変化を与えうるものなのに単発の活動で終わってしまい、結局は賞を獲得し、評価されることだ…

マジョリティの視線から抜け落ちた属性に光を当てる【カンヌ2022より】

UnsplashのNsey Benajahが撮影した写真 顧みられてこなかった非白人の「皮膚の健康」 例えばあなたがアジア系の日本人で、日本で湿疹に悩んでいるとします。Googleで「湿疹」と打ち込み画像検索をした場合、ほとんどの場合はあなたにとって参考になる画像が…

黒人の子供たちを砂糖の過剰摂取から守ったアメリカのキャンペーン【カンヌ2022より】

UnsplashのMyriam Zillesが撮影した写真 カギはユニークなオリジナル・キャラクターの活用 日本はキャラクター大国だといわれることがあります。確かにご当地ゆるキャラからさまざまなブランドのマスコットまで、その種類は豊富であり、おそらくひとつのキャ…

栄光の歴史のダークサイドを巡る、大英博物館未公認ツアーへようこそ

Photo by Hert Niks on Unsplash 完全に正しい歴史は存在するのか 一昔前、広告会社の表現担当者たちが新聞広告という枠でその腕を競う新聞広告クリエーティブコンテストで、素晴らしいキャッチフレーズが受賞したことがありました。 それは、子供のつたない…

全米注目!スーパーボウル2022でのソーシャルキャンペーン その①

Photo by Thomas Serer on Unsplash 30秒の広告1本流すのにかかる費用は約7億5,000万円 現地の日付で2月13日、NFLのスーパーボウルが開催されました。全米の家族がTVの前でカウチポテトをしながらアメフトの中継に固唾を飲む「国民的行事」ですが、試合や豪…

共感への入口を作る:アニメーションの力作2点

Photo by Phil Shaw on Unsplash 身の回りに隠れた問題をあぶり出すアニメーション ハロウィンが終わった途端にいろんなお店で早くもクリスマスソングが流れ出しておりますが、まだまだ続きますクリエイティビティの祭典・カンヌライオンズ2020/21受賞作品の…

アイデアが選挙にできること

Photo by Clay Banks on Unsplash 選挙の季節がやってきました この記事の執筆日は2021年10月9日。岸田内閣が発足し、月末の31日には衆議院の解散、総選挙が行われる見込みです。このタイミングを待っていたわけではないのですが、クリエイティビティの世界…

P&G、コンテンツが生み出す人種差別に立ち上がる

Photo by Karsten Winegeart on Unsplash 昨年アメリカで盛り上がりを見せたBlack Lives Matter(BLM)ムーヴメントですが、関連するアメリカの記事を読むと「Systemic Racism(システムによる人種差別)」という単語がたくさん使われていました。馴染みのな…

「ノーマル」を禁止用語にした、ユニリーバの英断

Photo by Omar Lopez on Unsplash 本ブログでも前にご紹介したサステナブル・リビング・プランなど、人類のより良い未来のために先進的な取り組みを続けてきたユニリーバが先日「ポジティブビューティ・ビジョン」を発表しました。その中で彼らは自分たちの…