世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

「ノーマル」を禁止用語にした、ユニリーバの英断

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Photo by Omar Lopez on Unsplash

本ブログでも前にご紹介したサステナブル・リビング・プランなど、人類のより良い未来のために先進的な取り組みを続けてきたユニリーバが先日「ポジティブビューティ・ビジョン」を発表しました。その中で彼らは自分たちの石鹸やシャンプー、スキンケア製品の広告やパッケージに関して「ノーマル(普通、標準)」という言葉の使用を止める、と宣言しています。

そのココロについては、ピンとこないところがある方もたくさんいらっしゃると思います。

そこでまずは、ユニリーバがその意図をまとめたビジョンムービーを和訳文つきでご紹介したいと思います。今の社会で「ノーマル(NORMAL)」とされているものに次々と「NO」を突きつけていく、美しくも勇敢な内容をご覧ください。

www.youtube.com

<ムービー翻訳>

普通、女の子は男の子より弱い。(NO)

普通、男性は男らしくあるべきだと言われる。(NO)

黒人の少女が髪のせいで停学になるのも普通。(NO)

子供たちが防げる病気で死んでしまうのも普通。(NO)

安全性を確認するために動物実験を行うことも。(NO)

プラスチックで海を汚染したり、森の木を切り倒すことも。(NO)

美しさにも「普通はこういうものだ」という思い込みがある。(NO)

…でもそれって、ノーマル?

我々は、違うと言います。(NO)

我々は、これらのことを「普通」だと捉えてしまう世界を受け入れません。

なので、我々は自分たちの商品や広告から、「ノーマル」という言葉を取り除きます。

もっとインクルーシブ(包括的)な美のビジョンを作り上げていくために。

だけど、それだけでは十分ではありません。

我々は「より無害であること」を目指すだけでなく、「より良いこと」をなすべく、取り組みを進めていきます。

我々は健康や衛生、ウェルビーイングを推し進めることで10億人の人生を豊かにします。

身体への自信を育み、包括的であることを讃え、人種や性による差別と戦います。

そして、我々の商品を作るために使われるものよりも多くのものを守り、再生していきます。

それは150万平方ヘクタールの大地や森、海を守ることを意味します。

普通という名の束縛にNOを。

そしてポジティブビューティにYESと言おう。

#YesToPositiveBeauty

 

基本的にはこのムービーに当ビジョンのほぼ全てが凝縮されていますが、この取り組みの背景にある消費者調査の結果なども包み隠さず、ユニリーバのホームページには記載されてますのでお時間がある方は是非、以下のリンクをご覧ください。

www.unilever.co.jp

なお、上記の記事によると、「広告の見栄えを良くするためのモデルの画像の修正」なども禁止するそうです。こうした細かなところからも”やるからにはとことん”という姿勢の本気度が見て伺えます。

いやぁ、アイデアって本当にいいもんですね。それではみなさん、また来週!

 

<参考記事:本ブログの過去のユニリーバに関する記事>

wsc.hatenablog.com

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