世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

販促と捨て犬問題の解決を両立!イスラエル発の見事なキャンペーン - Samsung Adoption package

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企業活動において、本業とCSR(企業の社会的責任)活動は分けて考えられがち。

でも今回はその垣根を超え、製品の特徴をフックに社会問題の解決とセールスプロモーションを両立させてしまったイスラエル発のソーシャルキャンペーンを紹介します。

大谷選手しかり、そしてこのアイデア然り。今年は垣根を超えてハイブリッドなものが世界レベルで次々と始まる年なのかもしれません。

Samsung Adoption package – サムソン引き取りパッケージ>


Samsung Adoption package case study

<和訳>

ナレーション:イスラエルでは、何千匹もの捨て犬が暖かい家に引き取られるのを待っている。問題は、捨て犬を引き取ることを検討した人のうちの37%が、犬から抜け落ちる毛や汚れなどを理由に引き取りを諦めていること。

そこでサムソンは、毛の絡まりを防ぐ機能付きの掃除機のローンチと合わせて、“Let the animals live (いきいき動物会)”というイスラエル最大の動物愛護NGO団体とパートナーシップを結び、捨て犬たちを助けることにした。

私たちは実際に飼い主を探している犬を起用して、引き取りをアピールする6本のコマーシャルを制作。見る人々の心を動かした。

(タイトル:“メディア・インプレッション=350万”“シェア数=7,700”“コメント数=153,000”)

CM内ナレーション:

“彼女は生後5ヶ月の可憐なカーラ。シェパードのミックス犬で、一日中元気に遊ぶ彼女は、あなたのお家にも楽しく愛らしい雰囲気をもたらしてくれることでしょう。幸せと、愛と・・・そして本当に、たくさんの抜け毛とともに。でもそれを気にする必要はもう、ありません。「サムソンの引取りパッケージ」

では犬とセットで、髪の毛や抜け毛の絡まりを防止する最先端機能が付いた、サムソンの新しい掃除機をご提供。なのでぜひ、犬を引き取るスペシャルイベントであなたの一匹を見つけてください。2018年2月16日、テルアビブで開催です!”

ナレーション:イベント当日は、何千もの人々がテルアビブでの引き取りイベントに来場。結果、このNGO団体がこれまでに開いたどのイベントをも凌ぐ盛況となった。

そして、全ての犬と、掃除機が暖かい家にたどり着くことに。

(仔犬たちと、引き取り手の写真が名前付きで次々と映し出される)

“サムソン絡まり防止機能付き 犬を引き取ろう

困っている人の立場を、きちんとイメージさせるには? -Through the eyes of a refugee

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忙しくなる一方のこの世の中。困っている人の立場を、きちんと認識して自分の意見を持つのは難しいもの。しかしみんなにきちんと考えてもらわないと、一部の極端な考えに社会全体が流されてしまう。。。

そんな流れを食い止めるのが、アイデアの力。

アムネスティ・インターナショナルによるこのオンラインムービー は、シリアなどからの難民がどのような苦難を乗り越えてきたのか、そして彼らも自分たちと変わらない人たちであることを思い出させてくれます。

・・・催眠術を使って。

<Through the eyes of a refugee/ 難民の目を通して>


Through the eyes of a refugee - a project by Amnesty International

<和訳>

難民を受け入れるのは難しいという人たいがいる。しかし彼らが、同じ目にあったらどう感じるだろうか。我々は普通の人々に、催眠術で難民がたどった旅路を体験してもらった。これはその記録である。

<ジョス・クラウス 催眠術師>

アムネスティ・インターナショナル提供 難民の目を通して>

ジョス「来てくれてありがとう。座って。」「あなたにはこれから、難民、シリアからの難民の旅路を体験してもらいます。…催眠術で。」「指に集中して。指が下がると、まぶたが重くなってきます。そしてどんどん、催眠の世界に入っていきます。潜在意識が呼び覚まされて、あなたは私のいうこと全てに従います。私のいうことを、あなたはとても強く感じるようになります。…」

ジョス「それは何週間も続いた。あなたは長く包囲された街で暮らしていた。仕事から帰ると突然、銃声を聞いた。それは徐々に近づいてきて、あなたの家を銃撃した。ロケット弾が飛び込んで来て、爆発した。あたりは粉塵に包まれ、ほとんど息ができない。」

(咳き込む実験者たち)

ジョス「気がつくと、一番下の弟と妹が見当たらない。…やがて瓦礫の中に、その子たちの服が見えることに気づく。あなたはその子たちの服の切れ端を集める。お気に入りのぬいぐるみや、そして最後には、その子たちの体の一部も。」

(嘆き悲しむ実験者たち)

ジョス「3ヶ月後。あなたは家族と別れ、一人で町を出る。ガタガタの古いバスに乗って。ひどく暑く、鼻につくガソリンの匂いに死にそうな気分になる。警官がバスを止めると、パニックが起きる。他の乗客を追い、あなたは逃げだす。乗客たちとともに、ひたすら逃げる、逃げる…」

ジョス「8日後。あなたは小さなボートにいる。海のど真ん中で、波は高く、凍える寒さだ。震えをこらえ、別の難民たちのボートを見ると…なんてことだ!男たちが大きなナイフをボートに突き刺している!」

(叫ぶ実験者)

ジョス「船は沈み、溺れた難民たちの叫びにあなたはもう耐えきれない。」

(「こっちに来い!」「助けろ!」と叫ぶ難民たち)

 ジョス「そして今。あなたは難民キャンプにいる。どこも物が腐った匂いで充満している。あなたは何日も何も食べていない。口に入りそうなものはどれも、腐ったものばかり。そしてあなたは病気にかかる。」

(えずき、悲観にくれる実験者たち)

ジョス「最後、あなたはギリシヤ人の女性に助けられる。彼女は、あなたが公式な難民としてオランダへ行く申請を手伝ってくれた。…あなたは、ついに自由の身になった。」

ジョス「…私があなたの頭を叩くと、あなたの催眠術は解かれます。」

ジョス「やぁ、ミルコ。」「起きて…やぁ、キック。…どうだった?」

キック「今起きた、って感じだけど。」

ジョス「じゃぁ、催眠術でどんな世界を体験したか見てみましょうか。」

キック「はい、ぜひ。」 

(テレビモニターで、自分が催眠術にかかっている時の様子を見つめる実験者たち)

ジョス「ヘティ、どう思いました?」

 ヘティ「身体中に寒気がしました。」

他の実験者「本当にひどいですね。」

キック「(これが自分自身の身に起きたら、)家族のために、自分は何ができるのだろうかと思いました。」 

ジョス「実際にこれを体験した人に会いたいですか?」

実験者のひとり「ええ、ぜひ。」

(すると、ヒジャブを被った小柄な女性が歩いてくる。)

ジョス「…彼女はマーワさんです。」

キック「ハグしてもいいですか?」

ミルコ「ハグしてもいいかな?」

他の実験者「本当に大変でしたね。。」

他の実験者「怖かったでしょう。」

実験者のひとり「これがまさに、あなたが体験したことなんですか・・・?」

マーワ「はい。」

キック「あなたが僕らの国で歓迎されることを願うよ。今は安心して暮らせてるといいけど。」

マーワ「忘れようとしたんですが…」

(難民と実験者たちの会話の様子にキャッチコピーが入る)

タイトル:あなたの理解なしに、難民たちの行き場はない。

アムネスティ・インターナショナル

出口が見えない難民のニュースにすっかり慣れ、感覚が麻痺してしまった我々を立ち止まらせ、もう一度彼らについて考えさせてくれる、素晴らしいストーリーだと思います。

 

ドローンはすでに、世界を変え始めている。- Drone for saving life in Rwanda

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日本では忖度なしに飛ばすのが難しいドローンですが、今回はドローンを使ってすでに世界を変え始めているアメリカ西海岸のスタートアップ企業、Ziplineの素晴らしい取り組みをご紹介します。 

まずはルワンダで事業を始めたばかりの2016年10月に、TechCrunchに紹介された動画をご覧ください。やっていることはもちろん素晴らしいですが、ドローンの着陸方法が大胆で目を奪われます。


Zipline drones airdrop medical supplies to African villages

 要約すると、Ziplineはアフリカの僻地に医療品を配達するドローンのデザインと製造、オペレーションを手がけている会社で、ルワンダ政府を顧客に、輸血用血液の輸送を手がけているそうです。輸送方法は、カタパルトから発射されたドローンをコントロールし、指定された場所に医療品をパラシュートで投下するというもの。任務を終えたドローンは空母に着陸する戦闘機よろしく、ワイヤーに自らを引っ掛けて着陸します。これも、滑走路を整備するのが(おそらくコスト的に)難しいという制約から生まれたアイデアだそうですが、ローテクなのにとても未来を感じます。

また医療品の倉庫のそばにカタパルトを置いているので、余計な流通センターもいらず、シンプルに政府のコストを減らしつつ、人々の命も救えるという、まさに一石二鳥のアイデアだといえます。 

そして半年後の2017年7月にFRANCE24に取材された、後日談がこちら。


Rwanda: Zipline, the drone delivery system who revolutionizes healthcare

 去年の7月現在で、ドローンの稼働回数は750回以上、ルワンダの21の病院にすでに血液が届けられ、多くの人々を救っているそうです。最後のお医者さんの「本当に助かっている」という言葉が印象的ですね。

誰もが簡単にメーカー(製造者)になれる時代。このZiplineのように、個人個人がアイデア次第で世の中をよりよくできる時代の波が、遂に来たのを感じています。

“乗るしかない、このビッグウェーブに!”

という気持ちにさせてくれる、気持ちの良い取り組みでした。

もしも、ソーシャルメディアでのいじめが現実に起こったら… アメリカ発の心揺さぶられるオンラインムービー / In Real Life #BeStrong

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各種SNSやニュースサイトのコメント欄などで、特定の人たちを理不尽かつ一方的に非難する、いじめのような論調を目にすることも多い今日この頃ですが、海外でもどうやら状況は同じようです。今回はインターネット上を跋扈する「いじめ」を止めるべくアメリカで制作された、とても印象的なムービーをご紹介します。心が痛むようなセリフが多くて、ムービーを翻訳するだけでも心が腐っていきそうでしたが、十分見るに値する、心動かされる一品です。悪い言葉は自分の人生を確実に悪い方に導きますから、オンラインであれどこであれ、なるべく使わないようにしたいものです。This is the online movie from the U.S., featuring bullying in the social media. There are so many shameless words to interpret into Japanese, but worth watching it in the end. Please have a look. 

<暮らしの中で #気高くあれ / In Real Life #BeStrong>

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

タイトル:暮らしの中で 〜 実生活での実験から

カフェの男性:ちょっとちょっと、言っていいかな?お前らゲイは病気で、この世からいない方がいいと思っているんだ。惨めな生きざまを見せつけるんじゃない!

・・・

街角の女生徒:彼女も超バカ、あなたも超バカ。気づいてなかった?自分が超バカって。あんたは学校で一番キモいんだって。

相手の生徒:なんでいつも私をからかうのよ?

・・・

公園の女性:ねぇ。あなたみたいなイスラム教徒は国に帰るべきだと思うのよ。・・・見た?彼女、クソテロリストよ。

若者:えー!?

・・・

カフェの女性:え?今なんて言ったの?

相手の女性:聞こえなかった?豚オンナは反省して、ダイエットすべきだってことよ。

カフェの女性:母親を待っているだけなんだけど、構わないでくれる?

相手の女性:気分悪いわ、ジムでも行って痩せろっての。デブは大嫌いなの!

間に入った女性:ちょっと、彼女から離れてくれる?お願い。

相手の女性:だって彼女が・・

間に入った女性:離れてください。

・・・

街角の女生徒:みんなあなたのこと嫌いなのよ。そろそろ気づきなさいよ。

間に入った女性:何してるの?なんでそんな風に話すの?

街角の女生徒:だって本当のことだし…

間に入った女性:そんなワケないじゃない。あの、ちょっとあっち行ってもらえる?今すぐ。

・・・

カフェの男性:ホモセクシャルは病気だ!死んだ方が人類のためになるんだよ。

間に入った男性:おい、早くあっち行けよ!ここは任せろ。…失せろ。

・・・

若者:…大丈夫?怖かったでしょう?大丈夫だからね。

公園の女性:この女はヤバイのよ。イスラム教徒はみんなテロリストなんだから。

若者:なら、私もテロリストよ。でしょう?

・・・

(黒い画面上に、「イスラム教徒はみんなテロリスト」や、「ゲイの人はみんな病気」「みんなあなたが大嫌い」など、実際に発見されたオンライン上のコメントが並べられていく。)

タイトル:これらの悪意に満ちたコメントは、ソーシャルメディア上で実際の人々により書かれたものです。

タイトル:このムービーの加害者と被害者は役者により演じられました。…それ以外は、一般人です。

・・・

間に入った女性:あなたは素敵よ、本当にひどい奴らね。大丈夫?

街角の女生徒:はい。

・・・

タイトル:もしこれらの行為が、暮らしの中で許されないことであるならば…なぜオンラインではまかり通っているのでしょう?

<#思いやりを持ってクリックしよう>

タイトル:いじめ撲滅ハッシュタグ「#気高くあれ」の無料絵文字キーボードをダウンロードしてください。

葛藤を越えて − 言葉が分からない難民たちのためにドイツで行われたグッド・アイデア / Words of Welcome

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異国にいて、全く言葉がわからないことほど心細いことはありません。ましてや自分たちが、紛争により故郷を追い出された難民であったなら。…ということで今回ご紹介するのは、難民を異物として分け隔てたままにするのではなく、将来の仲間として受け入れるためにドイツの人たちが行なった、シンプルだけど非常に効果的な取り組みです。このようなテープが貼られた救援物資をもらったら、難民とボランティアとの会話も弾むでしょうし、それがまたドイツの人々と難民の心の距離を縮めていくような、好循環を生んでいくことが期待できます。This is the idea from Germany, the country where tries to integrate refugees from Syria into their society beyond many conflicts.

<難民を迎え入れるための単語システム / Words of Welcome>

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

ナレーター:ドイツは紛争により住む場所を失った100万人以上のシリアからの難民を受け入れてきた。しかしドイツで働く能力を持たない亡命者たちは、生きるために援助や寄付に頼らなければいけない。

しかし、もしこれらの生活必需品が難民たちにとってより有意義な、新しい環境に溶け込んでいくためのきっかけに変えられるとしたらどうだろう?

そこで我々は、「難民を迎え入れるための単語システム」を開発した。

全ての救援物資を、難民がドイツ語の単語を覚えるためのレッスンに変えることができるデザインのシステムだ。

危険なシリアからの脱出の後、難民たちはドイツで新しいチャレンジに直面しなければならない。彼らの大多数がドイツ語も、英語も分からずアルファベットも読めないのだ。ドイツ政府も意味のあるサポートを行うには統合(への努力)と基本的なコミュニケーションは欠かせないと述べている。

我々はドイツ語とアラビアの文字を組み合わせたデザインコンセプトを開発。

もっとも必要とされる救援物資について音声的な翻訳を行なった。例えば、アラビア語で書いてある単語を音読すると、完全なドイツ語の「歯磨き粉」の発音[ザン・パスタ]になる、といった具合に。

こうして我々は、難民たちがより簡単に基本的な要求を表現できるようにサポートしたのだ。

難民1「(アラビア語を読んで、ドイツ語の発音で)歯磨き粉」

難民2「(アラビア語を読んで、ドイツ語の発音で)絆創膏」

難民3「(アラビア語を読んで、ドイツ語の発音で)歯ブラシ」

難民4「(アラビア語を読んで、ドイツ語の発音で)生理用ナプキン」

難民5「(アラビア語を読んで、ドイツ語の発音で)哺乳瓶」

難民6「(アラビア語を読んで、ドイツ語の発音で)ハンカチ」

難民7「(アラビア語を読んで、ドイツ語の発音で)バッテリー」 

「難民を迎え入れるための単語システム」はアラビア語の他にペルシア語、ウルドゥー語に対応。色についても28の必需品ごとに「衛生用品」に「赤ちゃん用品」、「食べ物」といったように異なる色を対応させた。

このシンプルなテープの活用によって、届けられた救援物資はボランティアや難民たちによって、その場で簡単に仕分けることが可能になった。

オンラインプラットフォームでは、この言葉のシステムを他の人々やブランド、企業に広めることに成功。テープの長さに換算すると、何千メートル分にもなるシェアが行われる過程で、新たなスポンサーの興味も引き出した。

そして、今日までに7万メートルに及ぶテープが活用された。この試みは全国から寄せられた何千何百もの救援物資の価値を倍増させたのだ。難民たちに「我々は歓迎されて、理解されている」という安心感を与えることによって。

<難民を迎え入れるための単語システム>

全米の小学校で家電メーカーが取り組んだ、IOTのちょっと素敵な活用法 / Care Counts

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全米でも深刻な、貧困を原因とする児童の不登校問題。今回はそれを解消すべく、家電ブランドのWhirlpoolが全米の小学校にシンプルなIOT(Internet of Things = モノにインターネットを組み入れることで、これまでにない活用法を可能にすること)を導入して取り組んだソーシャルキャンペーンをご紹介します。デジタル界では毎年、VRやドローンなどの新しい話題に事欠きませんが、課題解決のためにはテクノロジーの鮮度よりも、深いターゲットインサイトに立脚した着眼点が大事であることを改めて教えてくれる企画です。This is an idea for poor school children in the US, executed by Whirlpool to bring them back to school.

 

<ケア・カウントプログラム / Care Count by Whirlpool

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

女の子「朝起きて、汚れた服しかないことに気づくと、(恥ずかしくて)結局は家から出ないことなんかもよくあるんです」

スーパー:毎日、何千人もの児童たちが学校を休んでいる…清潔な服がないために。

男の子「ホームレスだった頃は汚れた服しかなくて、たまにお金がある時も、食べ物を買うのが精一杯でした」

スーパー:休みがちな児童は、学校をドロップアウトする確率が7倍も高い。

校長「学校を休んでしまうと、教育を受けられなくなる。教育を受けられないと、何もできない人になってしまいます」

発達心理学者「私たちは、毎日清潔な服が着れることと、登校率の改善の間に因果関係があるかどうかをはっきりとさせる必要があった。それがケア・カウントプログラムの狙いです」

スーパー:ケア・カウントプログラム by Whirlpool

技術監督「私たちは洗濯乾燥機を、全米エリアの課題を抱える学校に設置しました。データを集めるデバイスを開発して、それぞれの学校のそれぞれの洗濯機にインストールしておき、児童たちが服を洗うたびに、学籍番号を入力してもらうようにしました。それにより洗濯の度に、どの学校で、いつ洗濯されたのかをトラッキングして、リアルタイムでクラウド上のデータベースに送れるようにしたのです」

校長「これは本当に胸踊る取り組みで、聞いた時に20人ぐらいの生徒が頭に浮かんで、あぁ、これなら彼らに良い変化をもたらすことができるかも、と感じたんです」

教師A「このプログラムが始まってから、私の(クラスの)出席は安定しています。目標は90%、いつも90%以上の出席を確保しています」

教師B「この取り組みを最初聞いた時は、“洗濯乾燥機を導入するなんてバカじゃないの?”と思ってましたが今や結果を見る限り、成果が上がっていると思います」

スーパー:ケア・カウントプログラムにより、参加児童の90%以上が登校傾向を改善した。そして、89%が授業への出席を増加した。

キャスターA「今日のニュースの中では、このプロジェクトが一番印象的でした」

キャスターB「洗濯乾燥機が児童たちの人生を成功に導くなんて、少し奇妙に聞こえるかもしれませんが、スタッフたちはそれが効果的であり、実際子供たちの人生を変えていると言っています」

スーパー:トゥデイ「学校の不登校問題への答え — 洗濯機」

男の子「汚れのない服を着て友達と遊んでいると、なんでもできるような自信が湧いてくるんです」

スーパー:参加校 47 稼働数12,000回以上

スーパー:2017年は、1,000を超える学校がこのプログラムへの参加を希望している

<ケア・カウントプログラム by Whirlpool

かしこカワイイ!不良品のキャンディを社会貢献に結びつけた、スペインのお菓子会社のキャンペーン/ Broken Hearts

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ロリポップキャンディ(以下ペロペロキャンディ)の製造過程でどうしても出てしまう不良品。スペインのお菓子会社FIESTAは、それを捨てるのではなく、そこにちょっとした意味を付け加えることでとても価値のある商品に変えてしまいました。

無駄をそのまま受け入れるのではなく、それを活用することで、売り上げ以上にかけがえのないもの=「ブランドへの共感」を醸成することに成功してしまった、地味だけれどもかなり素敵なキャンペーンをご紹介します。

This is a brilliant campaign done by Spanish lollipop candy brand. Please have a look.

<割れたハート/ Broken Hearts>

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

「ピルレタスは、スペインの子供たちの間で抜群の知名度を持つペロペロキャンディ」

「…特に、そのハートの形で」

「でも、我々は気づきました」

「製造の過程で何千ものハートが割れ、そのまま廃棄されてしまっていることに」

「そこで登場」

「“壊れたハート”キャンペーン」

「壊れたハート形ペロペロキャンディを、本物のハート(心臓)の治療に役立てる」

「ペロペロキャンディを捨ててしまう代わりに」

「我々はそれを“壊れたハート”キャンディとして売り出した」

「そしてその売り上げを全て、心臓に疾患を持つ子供たちのための財団に寄付したのだ」

「我々はそのキャンディを、店頭とオンライン上で販売した」

「子供たちのために、スペインのインフルエンサーたちもこの取り組みの意義を広めてくれた」

「我々はこれまでに、32万5,000ユーロを財団に寄付している」

「かつては無駄に捨てられていたものを」

「心臓に疾患を持つ、子供たちの希望のハートに変えたのだ」

<FIESTA>