世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

かしこカワイイ!不良品のキャンディを社会貢献に結びつけた、スペインのお菓子会社のキャンペーン/ Broken Hearts

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ロリポップキャンディ(以下ペロペロキャンディ)の製造過程でどうしても出てしまう不良品。スペインのお菓子会社FIESTAは、それを捨てるのではなく、そこにちょっとした意味を付け加えることでとても価値のある商品に変えてしまいました。

無駄をそのまま受け入れるのではなく、それを活用することで、売り上げ以上にかけがえのないもの=「ブランドへの共感」を醸成することに成功してしまった、地味だけれどもかなり素敵なキャンペーンをご紹介します。

This is a brilliant campaign done by Spanish lollipop candy brand. Please have a look.

<割れたハート/ Broken Hearts>

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

「ピルレタスは、スペインの子供たちの間で抜群の知名度を持つペロペロキャンディ」

「…特に、そのハートの形で」

「でも、我々は気づきました」

「製造の過程で何千ものハートが割れ、そのまま廃棄されてしまっていることに」

「そこで登場」

「“壊れたハート”キャンペーン」

「壊れたハート形ペロペロキャンディを、本物のハート(心臓)の治療に役立てる」

「ペロペロキャンディを捨ててしまう代わりに」

「我々はそれを“壊れたハート”キャンディとして売り出した」

「そしてその売り上げを全て、心臓に疾患を持つ子供たちのための財団に寄付したのだ」

「我々はそのキャンディを、店頭とオンライン上で販売した」

「子供たちのために、スペインのインフルエンサーたちもこの取り組みの意義を広めてくれた」

「我々はこれまでに、32万5,000ユーロを財団に寄付している」

「かつては無駄に捨てられていたものを」

「心臓に疾患を持つ、子供たちの希望のハートに変えたのだ」

<FIESTA>

論より証拠。ダウン症の子供を身ごもった親たちの不安に見事に答えたキャンペーン / Down Syndrome Answers

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体の調子が悪い時、ふと症状が気になってGoogle検索をしたことがありますよね?ましてや自分の子供がダウン症かもしれないと診断された親たちは気も動転しているはずです。そんな時に運悪く、閲覧数目当ての誤った情報を目にしてしまったら…。将来後悔することになる、間違った決断をしてしまうかもしれません。今回はそんな悲劇をなくすべく、カナダのダウン症協会が行ったYouTubeをうまく活用したキャンペーン事例をご紹介します。ターゲットを絞り込んだ、非常にシンプルかつ巧みな戦略に基づいたアイデアですが、誰が見てもダウン症の人たちに対する誤解が少なくなる、いいキャンペーンだと思います。

This is a subtle, but quite effective campaign to the target audience – parents who learn their unborn child has down syndrome. Please have a look at the casefilm below.

 

<本人がお答えします / Down Syndrome Answers>

vimeo.com

<ビデオ和訳>

親のコメント「最初に知らされた時の感情は、ショックの一言でした」

“お腹の中の子供がダウン症だとわかった時、親たちは産むかどうかの判断におよそ10日間を費やす。”

“様々な疑問の答えを探すため、彼らはしばしばGoogle検索を利用する。”

Googleの検索窓に)

ダウン症とは?”

ダウン症の人たちは自立して生活できる?”

ダウン症の人たちの平均寿命は?”

ダウン症についての不安を煽る記事の見出しに囲まれながら)

“「グーグル先生」に答えを聞くよりも、私たちは親の疑問により的確に答えることができる、本当の専門家を用意した”

 

(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症の赤ちゃんたちは、いつ言葉を話し始めるの?」)

ダウン症の青年「ダウン症の赤ちゃんたちが話し始めるのは…」

(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症は治療できるの?」

ダウン症の少女「ダウン症は治せるのか?」

(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症の人たちは結婚できるの?」

ダウン症の少女「ダウン症の人たちは結婚できるのか?」

(検索窓に)“ダウン症の本人が お答えします”

ダウン症の少女「ええと、はい。ダウン症じゃない人たちと同じです。私もまだ理想の人を見つけたわけじゃないですが、いつの日か見つけられるといいな、と思っています。」

<CDSS.caでもっと答えを検索してください。カナダダウン症協会>

 

“私たちはグーグルでよく検索される、ダウン症についての40の主な質問に答えた”

(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症の人たちは自転車に乗れる?」

ダウン症の少年「ダウン症の人たちは自転車に乗れるの?」

ダウン症の少年「…(自転車に乗りながら)はい、乗れますヨー!」

(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症の赤ちゃんは普通より大きいの?」

ダウン症の少女「ダウン症の赤ちゃんは普通より大きいかって?」

(検索窓に)“ダウン症 答え”

ダウン症の少女「大きくないですよ!フフフ…」

<CDSS.caでもっと答えを検索してください。カナダダウン症協会>

 

“私たちはまた、Facebook Liveで親たちの個人的な質問についても答えた“

ダウン症の青年「独り立ちできるのか、ですって?ゆくゆくはもちろん。きっと、自立してみせますよ!」

“総インプレッション数 : 5億1,900万”

女性の声「シンプルな質問に対する答えをここで提供することで、人々に(産むか産まないかの)決断に必要な情報を与えているわけです」

“動画の総ビューワー数 : 24万人”

“北米で妊娠中にダウン症と判明する事例が年間2万5,800件であることを考えると、この数字は充分な数字である”

Googleも、検索を活用したマーケティングのベストなケーススタディとしてこの取り組みを取り上げた”

 

ダウン症の少女「何か質問ありますか?」

<本人がお答えします - カナダダウン症協会>

この世で最もヤバい街でプライド・パレードを実行した、心温まるキャンペーン / Los Santos Pride

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LGBTレズビアン・ゲイ・バイセクシャルトランスジェンダー)の人たちが自分たちのカルチャーを誇り、讃えるために色とりどりのコスチュームに身を包み、街を練り歩くプライド・パレード。それは同時に、法制度の揺り戻しや時折起きる襲撃事件など、社会の不寛容に対する権利の擁護を訴えるメッセージ発信の場でもあります。

このイベントも認知が進み、今では世界各国の都市で行われるようになりましたが、それでも盛り上がりを見せるのは実際の開催地のみ。

都市部に限らず、自分たちのメッセージを世界中にくまなく広めるにはどうしたら良いのか?

そこで世界中の人々が居住地に関係なく、夢中でアクセスしている「バーチャルな都市」に着目した、ストックホルムのプライド・パレード団体による素敵なアイデアをご紹介します。以下のビデオ、よくできてますので是非お楽しみくださいませ。

This is the brilliant idea to hold the pride parade in the enormously-popular virtual city to overcome its geographical limitation. Please have a look! 

<ロス・サントス・プライド・パレード / Los Santos Pride>

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

レポーター:

グランド・セフト・オート5(GTA5)の舞台としておなじみの

ロス・サントスへようこそ!

グランド・セフト・オートといえば、

世界で最も人気のあるゲームのひとつですよね。

トーリーもさることながら、その暴力描写も魅力です。

(爆発音とともに)「警察だ、止まれ!」

…とまぁ、こんなことが日常茶飯事です。

こんなことや、(売春通りを映す)

こんなこと、(ガンショップを映す)

そしてこんなこと。(いざこざを映す)

この街は、絶望的なまでに愛が求められている、といえます。

そこでストックホルム・プライド・フェスティバル

ストックホルムで行われる、LGBT支持者たちによるパレードの団体)は

この街に非公式な修正を加え、ロス・サントス・プライドを行いました。

(Tシャツ)<これが、生き様>

(プラカード)<愛を、すべての愛し方に>

この修正版はフリーダウンロードなので、

誰もがゲームの中でデジタル・プライド・パレードを行うことができました。

オリジナルな服も作られたんですよ。

(Tシャツの胸に)<ロス・サントス>

このシャツや、このシャツのように。

プラカードや旗、そして…フェイス・ペイントも。

パレードの模様はユーチューブやフェイスブックでお披露目されました。

 

トレイラーの抜粋:

“ロス・サントスの皆様ご機嫌いかが?この街で初となる、プライド・パレードがいよいよ始まります!”

 

このトレイラーは公開後、数時間とたたないうちにメディアで大きな話題となったんです。

<リーチ:2,000万人>

SNSでのシェア数:35,000以上>

<133カ国以上に人々が閲覧>

“このGTA5の修正版は、オーランドでの襲撃事件の被害者への追悼の意を込めて制作された - BBC

“プライド・パレードがGTAという、最も‘らしくない’場所で行われた - NBC NEWS ”

おっと、ちなみにパレードは破壊不可能な設定です。

(パレードを潰そうとして大空に跳ね飛ばされるタンク)

なぜかって? 必ず最後に愛は勝つからです。

(オーランドへの追悼プラカードが映される)

<無料の修正版をlossantospride.comからダウンロードしてください> 

 

以上、いかがでしたでしょうか?ちなみにこちらが、上のビデオで一部紹介されているトレイラー映像です。ヴァーチャルなのに晴れやかで、言葉がなくても最後に出てくる「オーランド」のプラカードに心が動かされる、素晴らしい映像ですのであわせてぜひご覧ください。

www.youtube.com

 

 

586%の登録者数アップを記録!アメリカ発の臓器ドナー登録促進キャンペーン – The world’s biggest asshole

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臓器ドナーの登録は、自分の死後のこと、ましてや死後に自分の体が切り取られる…などと考えたくない人々にとってハードルが高いもの。

しかしそのハードルを軽々と飛び越え、3分弱のオンラインムービーたった1本でドナー登録者数の586%アップを実現してしまった、素晴らしいアメリカ発のキャンペーンを今回はご紹介します。

イデアの目の付け所が素晴らしいのは言うに及ばず、ストーリーテリングの巧みさは同業者としても脱帽するばかり。

全訳もしておりますので、ぜひビデオを楽しみつつ、和訳と照らし合わせながらその技をご堪能ください。

This is a campaign from the USA, which raised the number of organ donor by 586% with just a 3-minute long online movie. The insight is just brilliant and amazing. Please enjoy.

 

<The World’s biggest Asshole / 世界最悪のクソ野郎> 

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

これは、コールマン・スウィーニーの物語である。

コールマンは、一言でいうとクソ野郎だ。

 

それは彼の住む、小さな町の人々の共通認識だった。

 

何も悪ぶっているわけじゃない。

根っこから腐っていたようだった。

 

コールマンは、世界中が彼に貸しがあるかのように振る舞った。

なので、しかるべき公共のルールにも背き続けた。

 

トイレの順番待ちの女性「本気かよ!?」

 

そして、彼の行く手を邪魔する全てのものに腹を立てた。

 

コールマン「(道路を渡る老女に向かって)早く行けよ。行けるだろ、早く行けって!」

 

…小さな動物でさえも。

 

(フンをする隣の犬を威嚇射撃するコールマン)

 

そして、子供たちに対してもクソ野郎であり続けた。

 

子供たち「トリック・オア・トリート!」

コールマン「…」

 

それはまさに、筋金入りのものだった。

しかしある日、奇妙なことが起きた。

 

全くの予想外のことに、コールマン・スウィーニーは、死んだ。

頭の動脈瘤、いや、より正確にはくも膜下出血で。

 

それは、彼がいつものように

追加のフライが1ドル99セントのとびきり朝食セットに

含まれるかどうかについて、クレームをつけている時に起こった。

 

そしてその時だった。サラが全く予想外のことに気づいたのは。

 

コールマン・スウィーニーは、臓器移植のドナー登録をしていたのだ。

 

なぜ彼が登録をしていたのかはわからない。しかしそれは寛大で、荘厳な行いだった。

 

そしてその日から、コールマンはクソ野郎からヒーローに変わったのだ。

 

彼の肝臓は、2人の子を持つ父親、スタンのもとに行った。

心臓は、25年以上も教師を続けてきたミランダ・モーガンに。

そして彼の腱により、ドナヒュー二等軍曹は再び歩けるようになった。

彼はもう、理学療法士に促されながら道路を渡る必要はないだろう。

 

そして小さな世界の皮肉とでも言おうか。彼の角膜は、彼の家の隣に住む

82歳の老女に移植され、目が見えるようになった彼女は再び、

愛犬のフンを始末できるようになったのだ。

 

そう、生きている間の24時間365日、彼は正真正銘のクソ野郎だった。

しかしその死については、中指をおっ立ててこう叫んでやろうではないか。

「ムカつくぜ、コールマン・スウィーニー。お前はもう、クソ野郎じゃない。」

 

“クソ野郎でも命は救える”

 

<ドネート・ライフ Registerme.org  #命は救える>

驚愕。ペルーの人気ミュージシャンが行なった女性への虐待防止キャンペーン - A LOVE SONG WRITTEN BY A MURDERER

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 日本でも毎週のようにニュースで報じられる家庭での虐待事件。ここまで深刻になる前にどうして止められなかったのか…と毎回暗い気持ちになりますが、今回は悲劇の芽を事前に摘み取るべく、立ち上がったペルーの女性保護団体「ヴィダ・ムジュー(Vida Mujer / 人生の女性)」が行なった衝撃のキャンペーンをお伝えします。人気歌手のヒット曲に隠された秘密とは…。

そのカラクリの巧みさはもちろんですが、キャンペーンのメッセージが単純に「虐待をやめましょう」というだけでなく、当事者たちにとってより具体的な提言になっている点も素晴らしいと思います。

それでは説明ビデオをご覧ください。

This is a social campaign held by Peru’s women organization to prevent domestic violence using lyrics of a popular romantic songwriter.

 

<A LOVE SONG WRITTEN BY A MURDERER >

vimeo.com

<ビデオ和訳>

ディエゴ・ディボス。

彼はペルーで最も影響力があるラブソングの作曲家。

その美しい歌詞は、この国のポップカルチャーを代表するものだ。

 

数週間前、新しいシングルをリリース。

 

♪何を書いたら良いのか どう切り出せば良いのか

全ての真実を君に伝えるには 

♪どう消し去れば良いのか どう説明すれば良いのか

君に与えてしまったこの苦しみを

 

この曲は1週間のうちに、ラジオや全国ツアーを通じてヒットに。

この曲は有名になった。

 

そこでディエゴはこの曲の“とんでもない秘密”を明らかにした。

 

このラブソングの歌詞は彼が書いたものではなく

「殺人者によって書かれたラブソング」だったのだ。

 

歌詞に使われた言葉は、妻にひどい虐待を加えた男が妻に書いた手紙を転写したもの。

 

-許してくれ

-もう二度と傷つけない

 

この手紙を受け取り、男を許した6日後に、

彼女は残虐な方法で殺害された。

 

美しい言葉に隠された「とんでもない事実」は、ペルーでは毎日のように起きている。

 

虐待を加える男性を許すことで、毎年何百人もの女性が命を落としているのだ。

 

最後に、ディエゴは彼女たちにメッセージを残した。

 

ディエゴ「もし男性があなたを叩いたり、暴力を振るったら、許さないでください。2回目のチャンスを与えてはダメです。あなたの命は何よりも一番大事なものなのですから。愛しています。」

 

12万5千人以上の人々がこの曲を拡散。

ニュースはひと月のうちに820万人に届いた。

 

ひと月もしないうちに、ヴィダ・ムジューは3000人以上の女性を保護。

 

「虐待者に、2回目のチャンスを与えるな」

 

<ヴィダ・ムジュー オーガニゼーション>

論より実行。街の死角を見事に“再開発”したタイ発のキャンペーン –The Unusual Football Field

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環境の変化もありしばらくブログの更新も滞りがちだったのですが、読者の方からご声援をいただき、やる気がまた出てきました。読んでる人はどんどん声をかけてくださいね。調子に乗せていただければ、更新頻度もまた上がるかもしれません(笑)。

今回は今年、各地の広告賞で高い評価を得たタイ発のソーシャルアイデアをご紹介します。もちろん素晴らしいソリューションなのですが、このアイデアのミソは主催者がNPOではなく、民間の不動産デベロッパーである点。

有名人を起用して「あなたのための街づくりを考えています」といった美辞麗句を並べたTVCMを流すのもイメージアップに有効だとは思いますが、こういう実際の活動を通じた街の人々との交流はより深く、住民たちの心に届くのではないかな、と感心させられてしまいました。フィールドのデザインもいい感じです。

This is a brilliant and award-winning campaign from Thailand, beautifully executed by a property developer.

 

<普通じゃないサッカー場:The unusual football field>

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

バンコクのヘンテコなサッカー場 – ミラー紙”

“異常な空間が、崇高な志を実現 – ハイプビースト”

“今週のベスト広告(=アド)キャンペーン – ベストアド”

 

キャスター1:「普通じゃないサッカー場です」

キャスター2:「クロントイ地域にできたこのサッカー場は…」

健康省補佐官「他人と自由に触れ合う空間がないと、人々は思いやりの気持ちを失い、自分勝手な行為に走りがちになります」

AP不動産開発 副社長「狭い場所に住んでいる人々にも、自分の能力を発揮したいという思いがあります。我々は彼らにも十分な空間を与えたいと考えました。」

スーパー:AP不動産開発プレゼンツ「普通じゃないサッカー場

男性「(街の)使われていない空間に我々の想像力を活用することができたら、すべての人にプラスになることができるのではないか、と考えました。」

スーパー:このアイデアは、住民たちに温かく受け入れられた。

スーパー:このニュースは、132カ国に拡散。ついには…

“2016年の、25大イノベーションの一つ – タイム紙”

<AP不動産開発>

 

ティンダーは地球を救う!?アフリカで行われた奇想天外の動物愛護キャンペーン/ The World's Most Eligible Bachelor

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FacebookからTwitterInstagramSNSはいろいろありますが、今回は出会い系アプリとして数年前から世界中で普及しているTinderを使ったユニークな動物愛護キャンペーンをご紹介します。Tinder とはスマホに映し出される好みの性別の顔を見て、興味のある・なしを右左に次々とスワイプさせながらマッチングさせてゆく露骨なアプリでして、他のSNSとは一線を画す存在なのですが、それを逆手にとって課題の解決に結びつけた見事なアイデアです。それでは説明ビデオをご覧ください。

This is the impressive idea matching Tinder with animal protection.

 

<世界で最も目が離せない独身男性/The World's Most Eligible Bachelor>


Ol Pejeta Conservancy | The World's Most Eligible Bachelor

<和訳文>

“野生動物保護の専門家が、種の保持のために放った最後の手段。-タイム誌”

ケニア/オル・ペジャタ保護区

スーダンに会おう。

−彼は43歳。

−家の敷地は9万エーカー。

−軍仕込みのセキュリティガードを所有している。

−彼は地球で最後のキタシロサイだ。

−文字通りのワン・アンド・オンリー。

−これらが示す通り、彼は世界で最も目が離せない独身男性だ。

−でも悲しいことに、彼女はいない。

−彼が愛を見つけるために、ふさわしい場所はどこだろう?

−「ティンダー」

−“世界で最も目が離せない独身男性”として、彼のプロフィールがティンダーに掲載された。

−ユーザーはただ、右にスワイプする(訳注:つまり、興味のある交際相手候補としてキープする)だけ。

−すると、オル・ペジャタ保護区の繁殖プログラムに募金ができるのだ。

−愛が、世界から集まった!

−「素敵な独身を見つけちゃった!(団体のサイトに)アクセスしてみて! byルピタ・ニョンゴ 」

−「寂しくてムラムラしてる?だったら交際相手を探しているキタシロサイに手を差し伸べよう。 Byリチャード・ブランソン」

(その他アーロン・ラムゼイやジミー・ファロンのツイートなど)

−わずか48時間で、彼は人気者になった。

キャスターA:彼は43歳で身長2メートル、体重は2トンを超えます。

キャスターB:そうです。すぐに愛が見つからなくても、彼のことを気に入ってくれる人がどこかにはいるはずです。

キャスターC:スーダンの様子はどう?

キャスターD:スーダンというサイが、ティンダーでまさに恋人を探しています。

ジミー・ファロン:ケニアの保護区の皆さん、絶滅寸前のサイのためにティンダーのアカウントを作ってくれてありがとう。彼もさぞかし「イキリ立ってる」だろうね。(笑い)

−190カ国、40言語でニュースに。

−1週間で、21億のメディア・インプレッションを稼いだ。

−PRバリューは1億6千6百万USドル。

−そして募金額は、320%上昇した。

−望みはある。

<オル・ペジャタ保護区>