🏷️ 万国の親や教師が悩む、ネット動画と子供の適度な距離
先日、イタリアで教師をしている人と知り合う機会があったのですが、イタリアでも子供たちのネット動画視聴が問題になっていて、隙を見せるとすぐに見始めるし、見ている内容もチェックできないので心配だ、ということを話していました。
イタリアに限らず、日本を含むほぼ全世界の国で今、似たような状況になっていると思います。怪しげなコンテンツに騙されないよう、子供たちが自身のリテラシーを高める努力も必要ですが、日夜、あの手この手で洗脳を仕掛けてくるソーシャルメディア上のインフルエンサーたちに対抗するには、やはり世の中の仕組みをわかっている大人たちのガイダンスは絶対に必要です。
今回はそんなことを痛感させる、とある女の子の実話を描いたショートムービーをご紹介します。
こちらは日本でもお馴染み、パーソナル・ケア商品のブランドDoveが展開している「Dove Self-Esteem(自己肯定感を高める) Project」の一環として今回されたムービーで、今年の「世界的クリエイティビティの祭典」カンヌライオンズのヘルス&ウェルネス部門やソーシャル&インフルエンサー部門で金賞を獲得するなど、高い評価を受けたアイデアとなります。それでは以下から本編をご覧ください。
🪧「Cost of Beauty: A Dove Film / ダヴ提供 ”美の代償”」
youtu.be【雑和訳】文字要素:閲覧に際してのご注意 - このムービーでは、見る方によっては気分を悪くされる、体の外見に関する実話を扱っています /
メアリーちゃん「よし。座って!お本を読んであげるわね」/ タイトル:メアリーの物語 / ♪(名曲”美し過ぎて”をBGMに以下のストーリーが展開される) / 母親「こっち向いて、メアリー」/ メアリー「こんにちは!メアリーとナディのおもしろショーだよ!」/ 家族の歌声♪ ハッピーバースデー、メアリーちゃん /
(やがてティーンエイジャーになり、スマホを手に入れ、スリムになるための日課をノートに書き入れるなど、ソーシャルメディアに影響を受け始めるメアリー) / インフルエンサー「この夏、スリムなくびれを目指すなら、ぴったりの商品がこちらですよ!」/ メアリーのノートのメモ:"10代のための減量法" / "目標体重" / ”今日、お昼を食べすぎた” / "食欲を抑えること!" / インフルエンサー「自分で体をメジャーで測ってみましょう」/ メアリーのノートのメモ "自分を見つめよう、汚らしく、醜い自分を" /
診断書の書面:栄養障害-部分入院 / 病院の看板:摂食障害科 /
文字要素;有害な美容関連コンテンツの代償は、私たちが考えるよりも大きい /
母親「♪(美し過ぎてのメロディで)あなたは私にとって、とても美しい…わかるでしょ?」 / 文字要素:メアリー - 摂食障害から回復中 / 母親「♪あなたは私の望みのすべて、必要なもののすべて…」/
ネコ - 鬱から回復中 / アレクシス - 自傷行為から回復中 / ジュリア - 不安症と摂食障害から回復中 / サラ - 摂食障害から回復中 / キャミ - 摂食障害から回復中 / チオマ - 摂食障害から回復中 / ミア - 身体醜形障害と摂食障害から回復中 /
文字要素:ソーシャルメディアは半数の子供のメンタルヘルスを損ねている / 子供のメンタルヘルスを守るため、私たちと力を合わせましょう。Dove.comで嘆願書に署名をお願いします / 美についての考え方を変えましょう /
ご自身、またはどなたかのメンタルヘルスに不安を感じたら、85258にSHOUTとテキストしてください。24時間体制、秘密厳守で無料サポートいたします。摂食障害に関するサポートまたは治療方法については0808 801 0677のBeat、またはbeateatingdisorders.org.ukにコンタクトしてください
🏷️ このムービーの背景については、後編にて
いかがでしたでしょうか?
改めて訳しながら見てみると、インフルエンサーたちのビジネスのために結果的に洗脳され、体と心を壊していく子供たちの気持ちが切なく、お腹がいたくなってしまいました。
特に子を持つ親にとっては「もし自分の子が同じような目にあったとしたら…」と、心が動かされる3分間だったと思います。
ちなみにこちらのムービー、今回ご覧いただいた本編と合わせて、その背景や反響などを紹介する解説ムービーがございますので、次回の後編ではそちらについて説明させていただこうと思います。
いやぁ、アイデアって本当にいいもんですね。それでは皆さん、また来週!