体の調子が悪い時、ふと症状が気になってGoogle検索をしたことがありますよね?ましてや自分の子供がダウン症かもしれないと診断された親たちは気も動転しているはずです。そんな時に運悪く、閲覧数目当ての誤った情報を目にしてしまったら…。将来後悔することになる、間違った決断をしてしまうかもしれません。今回はそんな悲劇をなくすべく、カナダのダウン症協会が行ったYouTubeをうまく活用したキャンペーン事例をご紹介します。ターゲットを絞り込んだ、非常にシンプルかつ巧みな戦略に基づいたアイデアですが、誰が見てもダウン症の人たちに対する誤解が少なくなる、いいキャンペーンだと思います。
This is a subtle, but quite effective campaign to the target audience – parents who learn their unborn child has down syndrome. Please have a look at the casefilm below.
<本人がお答えします / Down Syndrome Answers>
<ビデオ和訳>
親のコメント「最初に知らされた時の感情は、ショックの一言でした」
“お腹の中の子供がダウン症だとわかった時、親たちは産むかどうかの判断におよそ10日間を費やす。”
“様々な疑問の答えを探すため、彼らはしばしばGoogle検索を利用する。”
(Googleの検索窓に)
“ダウン症とは?”
“ダウン症の人たちは自立して生活できる?”
“ダウン症の人たちの平均寿命は?”
(ダウン症についての不安を煽る記事の見出しに囲まれながら)
“「グーグル先生」に答えを聞くよりも、私たちは親の疑問により的確に答えることができる、本当の専門家を用意した”
(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症の赤ちゃんたちは、いつ言葉を話し始めるの?」)
(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症は治療できるの?」
(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症の人たちは結婚できるの?」
(検索窓に)“ダウン症の本人が お答えします”
ダウン症の少女「ええと、はい。ダウン症じゃない人たちと同じです。私もまだ理想の人を見つけたわけじゃないですが、いつの日か見つけられるといいな、と思っています。」
<CDSS.caでもっと答えを検索してください。カナダダウン症協会>
“私たちはグーグルでよく検索される、ダウン症についての40の主な質問に答えた”
(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症の人たちは自転車に乗れる?」
ダウン症の少年「…(自転車に乗りながら)はい、乗れますヨー!」
(動画タイトル「本人がお答えします:ダウン症の赤ちゃんは普通より大きいの?」
ダウン症の少女「ダウン症の赤ちゃんは普通より大きいかって?」
(検索窓に)“ダウン症 答え”
ダウン症の少女「大きくないですよ!フフフ…」
<CDSS.caでもっと答えを検索してください。カナダダウン症協会>
“私たちはまた、Facebook Liveで親たちの個人的な質問についても答えた“
ダウン症の青年「独り立ちできるのか、ですって?ゆくゆくはもちろん。きっと、自立してみせますよ!」
“総インプレッション数 : 5億1,900万”
女性の声「シンプルな質問に対する答えをここで提供することで、人々に(産むか産まないかの)決断に必要な情報を与えているわけです」
“動画の総ビューワー数 : 24万人”
“北米で妊娠中にダウン症と判明する事例が年間2万5,800件であることを考えると、この数字は充分な数字である”
“Googleも、検索を活用したマーケティングのベストなケーススタディとしてこの取り組みを取り上げた”
ダウン症の少女「何か質問ありますか?」
<本人がお答えします - カナダダウン症協会>