今日は敬老の日。それを記念して今回は、遠く離れた土地のお年寄りたちに笑顔を取り戻すきっかけを作った、ブラジルの英会話学校発のソーシャルキャンペーンをお届けします。英会話学校のサービスとしても成立しつつ、さらにおじいちゃんやおばあさんたちの孤独も解決してしまうという、まさに一石二鳥かつハートウォーミングなアイデアです。
「Speaking Exchange(会話の交換)」
SPEAKING EXCHANGE - Cannes Lions 2014 ...
<ビデオ和訳>
“サンパウロ、ブラジル CNA英会話学校”
運営スタッフ「生徒たちが望んでいるのは、英語が流暢に操れること。だから私たちは、その方法をいつも考えているんです。どうやったらより実践的に、より人間的に学べるのか」
“シカゴ、アメリカ 老人ホーム”
老人たちは、話し相手を求めていた。
“アイデア:彼らをつなげること”
『CNA英会話学校 presents “会話の交換”』
“カギは老人と生徒たちをインターネットでつないだ、ソーシャルなネットワーク”
運営スタッフ「私たちは生徒たちを、アメリカの老人ホームに暮らす人たちとつなげたのです。生徒たちはオンラインで、会話するお年寄りを選びます」
「こんにちは」「あ、こんにちは!」
「メリッサ!」
「きこえる?」「おう、聞こえるよ」
「調子はどう?」「すごく楽しみにしてたの!」
運営スタッフ「レッスンの序盤、これらの会話はガイドに導かれて行われます」
“ガイド:家族について話す”
「兄弟はいるの?」「いないですね」
「ああ、いないのか。寂しくなかったかい?」
「兄がいて、23個の年をもっていて・・」
「23個の年を持っている、というよりかは、『彼は23歳なの』というほうが自然ね」
運営スタッフ「その後、自由な会話が行われます」
「これは若い頃の私と妻です」
「英語がもっとうまくなりたいんだけど」「十分上手よ!」
「きれいな奥さんと結ばれて、大家族で暮らせればいいな、なんて考えたり…」
運営スタッフ「会話内容はYouTubeのプライベートリンクにアップされ、講師による評価が行われます」
「アナタは私の孫も同然よ!」「愛してるわ」
「ここにいたら、抱きしめてやるのにな!」「本当にありがとう。ホントに…」
「じゃあね!」
“よき生徒であることよりも、より人間でいてほしい”
CNA ~ やる気になれば、学べてる
英会話にきちんと帰結しているだけでなく、交わす人々すべてを笑顔にする「会話」の力に目を付けた、素晴らしいアイデアだと思いました。本当は何もしなくても、お年寄りたちがもっとのびのびと生活できる社会を作れるといいですよね。アメリカのファストフードチェーン、タコベルのこのCMのように…
OFFICIAL 2013 Super Bowl Commercial - Taco Bell ...
おじいちゃんやおばあさんがご健在の方はお電話で、亡くなられている方はお線香を上げたりなどして、今日は少しお話しされてみてはいかがでしょうか?冒頭のビデオに出てくるお年寄りみたく、きっと喜んでくれるに違いありません。
それでは皆さま、よき敬老の日を!