「今までいろんなソーシャルキャンペーンを見てきたけど、自分たちでやるにはどれもお金がかかりそうで…」そんな皆さまのために今回は、比較的低コストで実施できそうな「段ボール」を使ったキャンペーンをご紹介します。その第1弾として、まずはパプアニューギニアとミヤンマーで行われた施策をピックアップしました。段ボールを活用したアイデアは他にもいろいろありますので、定期的にシリーズ化していこうと思います。それではプレイ(段)ボール!
●パプアニューギニア代表:蚊よけ段ボール
たき火のそばでビールを楽しむパプアニューギニアの人たちをマラリアから守るために、現地のナンバーワンビール、SPラガーはその梱包用段ボールに虫除けの薬剤を吹き付けました。どちらにせよその場でゴミとして燃やされる段ボールに虫よけの機能を持たせることで、心おきなくビールを楽んでもらう時間をお届けした、というお話。まさに一石二鳥のアイデアです。
●ミヤンマー代表:虫歯予防用段ボール
Turning Packaging into Education - YouTube
こちらは世界的歯磨き粉ブランド「コルゲート」がミヤンマーで取り組んだキャンペーン。紙やペンすら整っていない現地の小学校で歯の健康に関する基礎知識を啓蒙するため、商品の梱包用段ボールの裏側をテキストにしてしまった、という話です。テキストに書いてある番号に電話をかければ音声ガイドも聴けて至れり尽くせり。「どんなに貧しい地域でも、お店がある限り段ボールは流通するよね」という目の付け所と、コルゲートの必要性を、授業を使って子供に刷り込んでしまおうというマーケティング的な企みをうまく練り合わせた、シンプルながらも実によくできたアイデアです。
モノを包む・運ぶ以外の機能を掛け合わせることで、さまざまな可能性がひろがる段ボールの世界。仕事に疲れた時はオフィスや事務所に転がっている段ボールで、あれこれ考えるのも楽しいかもしれませんね。
それでは皆さま、プレイ(段)ボール!(しつこくてすみません)