世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

亡命者の未来に希望を。‪韓国発の心温まるケータイアプリ

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皆さん今日は。東京はすっかり秋めいてまいりましたがいかがお過ごしでしょうか?今回は、先月にわかに緊迫した朝鮮半島の隣国・韓国発の心温まるアプリのアイデアをご紹介いたします。朝鮮戦争の後、分断されたままの南北。そこには意外なコミュニケーションバリアが発生していたようです。まずは以下をご覧ください。

<韓国語—北朝鮮語 翻訳機>

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

ナレーション:2万7千人の北朝鮮からの亡命者が韓国に住んでいる。

「カン・クンソンです。北朝鮮から来ました。韓国に来て6ヶ月になります」

「キム・イエミンです。ソウルで生まれました」

ナレーション:この名称は?

カンくん「氷菓子」キムさん「アイスクリーム」

カンくん「色の橋」キムさん「虹」

カンくん「獅子辛子」キムさん「ピーマン」

カンくん「…?」キムさん「マクドナルド!」 

ナレーション:分断からの70年により、韓国語は南北で独自の進化を遂げていた。カンくん、よくわからない言葉に印をつけてみて。…韓国の教科書に使われている単語で、亡命者がわかる単語は半分以下。この教育格差はそのまま、雇用や賃金の差に繋がってしまう。

グーグルの翻訳機能でさえ、この違いは認識できない。そこで私たちは、独自の翻訳デバイスを作ることにした。

<韓国語—北朝鮮語 翻訳機>

よく分からない韓国の単語をスキャンするだけで、北朝鮮の単語に翻訳してくれる。複数の単語を処理することもできる。このアプリのサポートによって、北朝鮮からの亡命者がより適切な教育が受けられることが期待される。私たちは教育だけでなく、暮らし全体についても早く馴染めるよう、この取り組みを続けるつもりだ。韓国の人たちはこのニュースに驚いたが、同時にこのアプリがもたらす効果に心を動かされた。

識者「将来の統一に向けて、若い北朝鮮の人々も質の高い教育を得る必要があります」

ナレーション:統一がいつなされるのかはわからない。ただ、このアプリを通じてバリアのないコミュニケーションを実現させることで、その日は少しだけ早くなるのかもしれない。

さて皆さま、いかがでしたでしょうか?私も20年ほど前、交換留学生として韓国に留学していたのですが、南北でこのような言語のギャップが生じていたとは驚きでした。このアプリはとにかく着眼点が素晴らしい!と思いましたが、北朝鮮からは今現在も毎年1000〜2000名程度の亡命者が韓国での暮らしを始めているようです(ウィキ参照)。彼らがストレスなく新しいスタートが切れるように、このアプリを学生だけでなく、亡命者全体に普及させる取り組みがあってもいいかな、と思いました。

世界で話題になるアイデアはこのように、社会に隠れている課題にうまく光を当てているものが多いと思います。あなたの暮らしの周りに、そんな課題はないでしょうか?自分がスーパーのレジや駅で感じた違和感や、こうすればいいのにという憤り。そんなものが、世界を変えるアイデアにつながるとしたら愉快ですよね。鬱陶しい秋雨の日々が続きますが、たまにそんな視点で暮らしてみるのも楽しいかもしれません。それでは皆さま、また来週!

This is an idea of App from South Korea, to improve the quality of defectors’ lives from North Korea. I like this idea and, I feel this campaign will be better if this association takes some actual action to promote this app towards all defectors from north in their society. Why should they keep this great idea only among young students? Anyway, I was surprised that there were so many linguistic differences between south and north now and I love this campaign’s viewpoint.