世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

まさかのインフルエンサー、ハチを守るために立ちあがる

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Photo by Dmitry Grigoriev on Unsplash

ハチ(Bee)を救うことは、人間を救うこと

6月からずっとほぼ毎週、世界的クリエイティビティの祭典カンヌライオンズの受賞作を紹介し続けておりますが、まだまだこれでもか、というぐらいに次から次へといいものが出てきます。

今週はソーシャル&インフルエンサー部門(←こんな部門があったのね…)で金賞を受賞したこの作品。フランスで行われた、ハチを守るためのSNSを活用したキャンペーンです。

いうまでもありませんが、ハチは知ってか知らずか、花粉を体につけて自然を飛び回ることでこの星の生態系維持に多大なる貢献をしてくれています。

(人間が食べる果実や種子として栽培される作物の実に75%が、何らかの形でハチの貢献により成り立っているという調査結果もあるほどです)

しかしそのハチが現在、気候変動や殺虫剤による影響などで、その数を急速に減らしているといいます。

その保護のために必要なのは、やっぱりお金…ということで、今回はインスタグラム上で「とあるインフルエンサー」をとてもユニークな方法で活用することで、見事に資金を稼いだ事例をご紹介いたします。

課題は深刻ですが、ソリューションはかわいいです。是非、以下の事例紹介ムービーをご覧ください。

"Bee"ンフルエンサー(Bee_nfluencer)

www.youtube.com

【雑和訳】ポスト[ハチが絶滅したら、人類は4年も持たないだろうーアインシュタイン] ポスト[レオナルド・ディカプリオ「気候変動によりハチが危機に瀕している」] 文字[オンラインで、ハチは多くの関心を集めている][でも彼らが本当に必要なのは][資金だ]

テレビの司会者「今、インスタを利用してとある昆虫が、彼女の種を間持つために活動を始めています」「Beeさんとつながりましょう!彼女は今、10万人以上のフォロワーとつながっています。彼女は自称、史上初の”Bee”ンフルエンサーです」

文字[ねぇ、私の名前はBですよ!][私はインスタグラム初のハチのインフルエンサー][私はフランス財団と"ハチ・ファンド"を作ったの][ハチの保護に資金を集めるために][最初は小さく始めたの][そしてどんどん拡げていったワケ]*フォロワーがどんどん増えていく[私は生きているインフルエンサー][最近じゃ色んな企業がお金を払って、パートナーになってくれてる]*Ricola、Airbnbなど、色んなパートナー企業のロゴと、その協賛ポストが入る[去年のクリスマスは][(フランスの百貨店)ギャラリー・ラファイエットのアンバサダーにまで招聘されたの][私はメッセージを至る所に振り撒いたわ][そして5月20日の「世界蜂の日」には][私はGUERLAINとパートナーを結び、最初のフィルターを世界に向けてローンチしたの][これまでに私はハチ・ファンドに10万ユーロ以上を集めたわ][そして実際に、ハチを保護するためのローカル・プロジェクトに資金を援助しているの] *結果が羅列[実在するオーガニックなフォロワー数 28万4,130人][104つの投稿には、212万2,428のLikeがついた][Loveコメント数は1万6,111]*彼女を話題にした色んなメディアのロゴが入る [私をフォローしてね][応援する人が多ければ、それだけ資金も集まるはずだから][インフルエンサーも(その気になれば)良いことはできるのよ!][@bee_nfliencerをフォローしよう][ハチを救うために]

思いつきだけで終わらない、完成度の高いポストが決め手

いかがでしたでしょうか?ハチの問題は、ハチに言わせるのが一番!というシンプルなアイデアですが、面白そうなので私も早速彼女(@bee_nfliencer)のインスタをフォローしてみました。毎回毎回、上のムービーでも紹介されていましたがインスタで流行った画像のパロディなどがかわいく散りばめられていて、見ていて飽きないものでした。

人間以外のキャラがインスタのアカウントを持つ、というアイデアは別段新しくはないと思うのですが、やはり「どんなハチが、どんなことを、どんなトーン&マナーで更新していけば人は面白がるのか」という部分がしっかりとプロの手によってデザインされているからこそ、ここまで人々が”ノッて”くれたのだと思います。

そして実は、彼女のポストには最後、衝撃の結末が待っているのですが…。

これ以上は言えませんので、是非彼女をフォローして、直接ご自身の目でご確認ください。

いやぁ、アイデアって本当にいいもんですね。それではみなさん、また来週!