新型コロナウイルスの社会への影響が徐々に、人々の気持ちにまでおよんでいるのを実感する今日この頃。世界中で様々なインフルエンサーたちが、自分なりのカタチでこの事態に対してメッセージを発信しています。
この病気に立ち向かうために大切なことは、何はともあれできるだけ「家にいる(Stay Home)」こと。その重要性について映画「パルプ・フィクション」などで”この人に4文字言葉(F***)を言わせたら右に出るものはいない”というハリウッド俳優、サミュエル・L・ジャクソンさんは彼ならではの「絵本の朗読」でユーモアたっぷりに伝えてくれています。
「家にいやがれ、この野郎」
”全くシャレにならない事態で、働いてなんかいる場合じゃなくなっちまった。でもやんなきゃいけないことは簡単だぜ。ただ家にいやがれ、ということだこの野郎。俺は医者でもなんでもない。でも俺が詩を読めばお前ら面白がって、聴く耳を持つんだろ?だから俺様、サミュエル・"F"・ジャクソンがお前のために家にいやがれ、と言ってやってるんだこの野郎。もし前みたくフツーに暮らしたかったら、パニックにならず手を洗い、顔を触らず、家に、い・や・が・れ・この野郎。ここはカジノでもないし、ギャンブルをする時じゃない。自分の名前がタランティーノからクアランティーノ(「隔離」という英単語のもじり)に変わっちまったぐらいの気持ちになって家にいやがれこの野郎。友達?スマホアプリを使えばいつでも会えるじゃねーか。家から食い物がなくなっちまう時以外は、絶対に家にいるんだぞ、この野郎!こいつをくたばらせることに協力してくれてありがとよ。なぜならこいつは本当に手強いやつだからな。で、お前ら家にいるんだろ?じゃあ安心して「はやく寝やがれ、この野郎」。”
…こんな悪い口をきいても、そこはかとなく愛を感じてしまう彼のキャラクターでしか成立しないメッセージですね。メッセージ自体も大切ですが、街にエンターテインメントが溢れていた頃の豊かな気持ちを思い出させてくれて、俳優という職業へのリスペクトすら感じさせるコンテンツになっています。
ちなみにこの朗読は彼が以前、絵本を読んでも寝付かない子供に苦悩する親の気持ちを描いた絵本「Go the F**k to Sleep(はやく寝やがれ、この野郎)」の朗読で話題を呼んだことにちなんだ、セルフパロディでもあるようです。
こちらも微笑ましい、彼の演技力あふれる朗読が楽しいです。
・ ・ ・
新型コロナウイルス対策については、他にも世界中でさまざまな取り組みが行われています。こちらのブログでも折に触れ、皆様のクリエイティビティが前向きに刺激されるようなモノを選んでご紹介していこうと思います。
いやぁ、アイデアって本当にいいものですね。それでは皆さん、来週もStay Safe (& 可能な人はStay Home)で、元気にお会いしましょう!