世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたいすべての人のヒントになれば幸いです。

人類の買い物に喝!張本さんもビックリの「地球を救う」クレジットカード

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Photo by Hermes Rivera on Unsplash

大量生産・大量消費のこの時代。買えば買うほど、環境に負荷のかかる商品が売れ、さらに環境が破壊されていく…。便利さのあまりしょうがないじゃん、とさじを投げたくなりますが、このままいくと、地球のほうが我々を投げ出す日もそう遠くはなさそうです。(そうならないために、人類は2030年までにCO2排出量を半減させないといけないそうです。)

そんな我々を目覚めさせるために、スウェーデンのスタートアップがリアルビジネスとして開発したのが、このユニークなクレジットカード。どんな内容かは、以下の説明ビデオをご覧ください。

www.youtube.com

なんとこのクレジットカード、買った商品やサービスが排出するCO2の量に枠を設け、合算でそれを超過した場合はロックがかかり、しばらく買い物できなくなるというシロモノなんです。ビデオを見る限り、このクレジットカードには2種類あり、買ったもののCO2排出量がアプリで見れ、与えたダメージ分の資金を環境保全活動に補填(カーボンオフセット)できるホワイトカード、それに上記の買い物ロック機能がついたブラックカード、という構成のようですが、そんな建て付けにも「ブラックカードを持つような人こそ、環境意識を高めないともう世の中、ダメですよね?」というメッセージ性を感じられて素敵です。

人類の無責任な買い物欲に強烈なネガティブ・インセンティブを加え、もっとエコ・フレンドリーな商品を買わせることで世界全体のCO2排出量を減らしていこうとするこのプロジェクトはまず、スウェーデン国内のみでのサービス開始となるようです。

でも今後は海外展開も計画しているようで「あなたの国でサービスを始める時に、連絡しますので登録してください!」というサイトもできています。

(*2022年6月に以下を確認したところ、サイトの内容は変更になっているようです)

doconomy.com


純粋にアイデアの面白さに惹かれてここ10年あまり、様々なソーシャルグッド・キャンペーンを追ってきましたが、最近はそのアイデアもリアリティや、切迫感が増したものがどんどん増えてきている気がします。

いやぁ、アイデアって本当にいいものですね。それでは皆様、また来週!