世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

586%の登録者数アップを記録!アメリカ発の臓器ドナー登録促進キャンペーン – The world’s biggest asshole

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臓器ドナーの登録は、自分の死後のこと、ましてや死後に自分の体が切り取られる…などと考えたくない人々にとってハードルが高いもの。

しかしそのハードルを軽々と飛び越え、3分弱のオンラインムービーたった1本でドナー登録者数の586%アップを実現してしまった、素晴らしいアメリカ発のキャンペーンを今回はご紹介します。

イデアの目の付け所が素晴らしいのは言うに及ばず、ストーリーテリングの巧みさは同業者としても脱帽するばかり。

全訳もしておりますので、ぜひビデオを楽しみつつ、和訳と照らし合わせながらその技をご堪能ください。

This is a campaign from the USA, which raised the number of organ donor by 586% with just a 3-minute long online movie. The insight is just brilliant and amazing. Please enjoy.

 

<The World’s biggest Asshole / 世界最悪のクソ野郎> 

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

これは、コールマン・スウィーニーの物語である。

コールマンは、一言でいうとクソ野郎だ。

 

それは彼の住む、小さな町の人々の共通認識だった。

 

何も悪ぶっているわけじゃない。

根っこから腐っていたようだった。

 

コールマンは、世界中が彼に貸しがあるかのように振る舞った。

なので、しかるべき公共のルールにも背き続けた。

 

トイレの順番待ちの女性「本気かよ!?」

 

そして、彼の行く手を邪魔する全てのものに腹を立てた。

 

コールマン「(道路を渡る老女に向かって)早く行けよ。行けるだろ、早く行けって!」

 

…小さな動物でさえも。

 

(フンをする隣の犬を威嚇射撃するコールマン)

 

そして、子供たちに対してもクソ野郎であり続けた。

 

子供たち「トリック・オア・トリート!」

コールマン「…」

 

それはまさに、筋金入りのものだった。

しかしある日、奇妙なことが起きた。

 

全くの予想外のことに、コールマン・スウィーニーは、死んだ。

頭の動脈瘤、いや、より正確にはくも膜下出血で。

 

それは、彼がいつものように

追加のフライが1ドル99セントのとびきり朝食セットに

含まれるかどうかについて、クレームをつけている時に起こった。

 

そしてその時だった。サラが全く予想外のことに気づいたのは。

 

コールマン・スウィーニーは、臓器移植のドナー登録をしていたのだ。

 

なぜ彼が登録をしていたのかはわからない。しかしそれは寛大で、荘厳な行いだった。

 

そしてその日から、コールマンはクソ野郎からヒーローに変わったのだ。

 

彼の肝臓は、2人の子を持つ父親、スタンのもとに行った。

心臓は、25年以上も教師を続けてきたミランダ・モーガンに。

そして彼の腱により、ドナヒュー二等軍曹は再び歩けるようになった。

彼はもう、理学療法士に促されながら道路を渡る必要はないだろう。

 

そして小さな世界の皮肉とでも言おうか。彼の角膜は、彼の家の隣に住む

82歳の老女に移植され、目が見えるようになった彼女は再び、

愛犬のフンを始末できるようになったのだ。

 

そう、生きている間の24時間365日、彼は正真正銘のクソ野郎だった。

しかしその死については、中指をおっ立ててこう叫んでやろうではないか。

「ムカつくぜ、コールマン・スウィーニー。お前はもう、クソ野郎じゃない。」

 

“クソ野郎でも命は救える”

 

<ドネート・ライフ Registerme.org  #命は救える>