世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

涙・・出所後の若者たちを更生させた、ペディグリーのさわやかな取り組み

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皆さまいかがおすごしでしょうか?季節外れの台風が去り、梅雨入り前の青空がまた戻ってきている今日この頃ですが、今回はこの青空のように前向きな気持ちで爽やかに泣ける、素晴らしいアイデアをご紹介します。世界的ペットフードブランド・ペディグリーによるハートウォーミングで、さらに「出所後の若者の更生促進」と「犬の殺処分回避」を一度に両立させてしまった見事なソーシャルキャンペーンです。そして、見ればなんだか自分まで犬を飼いたくなってしまう=結果犬を飼う=ペットフードを買うならペディグリー、ということで、きちんと広告的効果も出していそうなキャンペーンの実録ムービーをぜひ、ご覧ください。

<ペディグリー 出所初日>

www.youtube.com

<ビデオ和訳>

マット「僕はマット。23歳。不法侵入と重窃盗罪で2年服役した。」

ジョイ「私はジョイ。38歳。武装強盗で12年服役した。」

マット「出所したときは途方にくれた。誰とも話さず街をぶらつき、とても変な気持ちだった。」

ジョイ「シャバに出た時は、訳がわからなかった。すべてが変わってしまったようで・・・。なかったものがあったりね。母も祖母も同じ日に亡くなっていて、他に家族もいなかった。家に帰った時、自分の孤独に改めて気づき、これからどうなるんだろうと怯えたよ。」

マット「親父はきちんと整理がついてから家に来いといった。だからモーテル暮らしを始めたんだ。というか、そうする他なかったんだ。やっていけるか、不安しかなかったよ。」

 

<私たちは、彼らに友達を紹介することに決めた。>

 

マット「アニマルシェルターに行ったら、すごくたくさんの犬がいて、全部連れて帰りたいぐらいだったけど・・。みんな悲しそうに檻の中にいるんだ。なんか、自分みたいだなと思っちゃって。」

ジョイ「誰から引き取らないと、すぐに殺されてしまうんだ。だから一匹は引き取ろうって決めたんだよ。で、サディと巡り合ったんだ。」

マット「僕はジーニーと出会ったんだ。本当にいい犬で・・・」

マット「わぁ、素敵だね」

ジョイ「ウチに来るかい?」

ジョイ「サディと出会って悟ったんだ、こいつのためにもちゃんとしないといけないってね。」

マット「書類を書いてジーニーを引き取って、モーテルで体を洗ってやったんだよ。その反応がすごく可愛くてね。」

ジョイ「家に連れて帰って・・。ボールで遊んだり、じゃれたり、ちょっと躾もしてね。湖畔を散歩したり。」

マット「公園をいくつか回ってね。ジーニーはめちゃくちゃフレンドリーなんだよ。おかげでいろんな人が話しかけてきたりしてね。・・・そりゃ、最高の犬だからね。」

ジョイ「犬がうちにきてくれたことで、だいぶ救われた気がするよ。もう寂しくないからね。・・・サディはもう家族だよ。」

マット「なんか、物事がうまく回り出した気がして、身なりを整えることにしたんだ。仕事も探さなきゃ、って思って。・・・髪を切って、服をそろえて。あちこち求人をさがしながら、履歴書をきちんと書くことにしたんだよ。」

ジョイ「アレクシスから電話をもらってね。彼女がケンネルを経営していて、仕事があると紹介してくれたんだ。それで数週間に1度、犬のトレーナーをやることになったんだ。まさにこれだ、という仕事だったし、刑務所で犬のプログラムを受けていなかったら、こんなにうまくはいかなかったと思うよ。・・・彼女はレイシーを連れてきてくれて、レイシーとサディとはすぐに仲良くなったんだ。まぁ、家族が増えたって感じかな。」

マット「僕は親父に電話して、会う決心をしたんだ。」

父親「・・・それが新しい友達かい?」

マット「そう、ジーニーだよ。引き取ったんだ。」

父親「いい犬じゃないか!」

マット「でしょ?」

父親「お前も調子良さそうだな。」

マット「ありがとう。」

父親「こざっぱりして、髪も切って。」

マット「さっき会社の面接受けてきたんだ。」

父親「どうだった?」

マット「バイクの店でね。まぁ、良かったと思うよ。」

父親「戻ってくるか?」

マット「うん、すごく帰りたい。」

父親「そうか・・・帰っておいで。」

マット「ジーニーといることで、未来が明るくなってきた気がするよ。」

ジョイ「愛しているんだ。」

マット「最高の親友だね。」

<あなたが犬を救う。犬があなたを救う。

良いことを育もう。ペディグリー>

以上、いかがでしたでしょうか。特に犬派の人は「分かる分かる」と大きく頷いていることと思いますし、きっと「このブランド、犬のことよくわかっているなぁ」とペディグリーにポジティブなイメージを持ったと思います(わかりますわかります、私も10代の頃、犬を飼っていましたので・・・)。

社会課題を解決しながら、その姿勢を通じてブランドの存在価値を高めていく。そんな企業のあり方は今度もどんどん増えていくことと思います。

こういったキャンペーンが結果を残すことでその流れが加速し、社会の様々な問題の改善がさらに進むと良いな、と思いました。

それでは今週も、頑張っていきましょ〜。