世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

オフィスをミュージアムに?震災の記憶の風化を防ぐべく、東北の新聞社が取り組んだアート展

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 皆さまこんにちは。昨日は東日本大震災発生から4年目の3月11日でしたが、各局の報道番組もさまざまな角度から震災を振り返っていましたね。とはいえ東北から大きく離れた場所の人たちにとっては、震災の記憶の風化が進んでいるのもまた事実。

ということで今回は、都心での記憶の風化を防ぐべく、東北を代表する新聞河北新報が、東京銀座にあった自らの旧オフィスを東北にゆかりのあるアーティストたちに開放し、自社の震災記事とコラボさせたユニークなアート展「1462days ~アートするジャーナリズム~」をご紹介します。

当日の号外やがれきの整理、海産物への被害状況など、河北新報が震災から4年後の3月11日に至る1462日間に書いた記事に、震災からインスピレーションを受けたアート作品を重ね合わせたこの試み。

実はこれ、東北育ちの私も企画〜実施をお手伝いさせていただいたものなのですが、普通の雑然としたオフィスが、ミュージアムに変わっていく様子はとても印象的でした。数ある作品の中でも特に、細かな砂を使って再現された震災当日の河北新報の号外は、人の記憶の不確かさを見事に表していると思います。

1462days ~アートするジャーナリズム~

1462days〜アートするジャーナリズム〜 - YouTube

事実を伝える新聞記事も、心を動かすアートも、人の心に影響を与える、という点ではその目指すところは同じ。今回は右脳と左脳の両方から風化してゆく震災の記憶を食い止める試みですが、次の災害に備えるためにも、これからもさまざまな角度から記憶の風化にアプローチする試みが増えるといいな、と思います。

( 例えばこの、アルゼンチンのキャンペーンのように…)

記憶の風化を防げ・19年前の爆破テロを再現したアルゼンチンのキャンペーン - 世界のソーシャルキャンペーン

とにかくこの展覧会、無料にするには惜しいぐらいの充実した内容になっていますので、お時間ある人は以下のサイトにて会期をご確認の上、ぜひ足を運んでみてくださいね。

http://www.1462days.com

それでは1463日目の今日からも、震災の犠牲となった人々への想いを胸に、大切に過ごしていきましょう。