世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

A-HA!募金箱へのひと工夫で、募金額を爆上げさせたソーシャルキャンペーン

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皆さまお元気ですか〜?さて今回は、募金箱に「ほんのちょっとの非常識」を仕掛けることでドネーションの金額を桁違いにしたメキシコ発のナイスアイデアをご紹介します。アイデア自体は小さなものですが、時の大統領まで引っ張り出せたのは、やっぱりアイデア自体が魅力的で、ノッてみたくなるものだったからだろうと思います。

ソーシャルキャンペーンの企画をするとき、議論を煮詰めていくとつい「中の人」のいろんな事情に対応できる小難しいアイデアになりがちですが、それらの事情は外の人にとって実はどうでもいいこと。外の人にとってはこのアイデアのような「ノリやすさ」が一番大事な要素だったりします。

そして、実はこの仕掛けの目的は「募金箱の改善」そのものではなくて、それにより世間に押し付けがましくない形で明示される「募金するならもっと大きい金額を」というメッセージであり、そこから引き起こされるムーブメント。結果、最終的に募金箱にもお金が集まるという、仕掛けも仕組みも鮮やかなコミュニケーションデザインです。

<紙幣だけ募金箱>


Bill Only Collection Box - YouTube

<ビデオ和訳>

メキシコ赤十字は毎年、募金箱による募金活動を展開してきた。今年の目標募金額は3億3千万ペソ。この金額は、硬貨だけによるドネーションでは達成不可能。それでは、どうすればもっと大きな金額を人々の払ってもらえるのか?世界で一番シンプルなアイデア=「フタを変える」。我々は募金箱のコインの投入口を、コインではなく、紙幣だけが入るデザインに変えたのである。

メキシコ大統領は人々を招き、記者会見を実施。

大統領「我々は目標を目指す。3億3千ペソを超えるのです」

大統領は紙幣を入れるパフォーマンスを実演。

大統領「すべてのメキシコ人の幸せを祈って!」

メディアはこのニュースに飛びつき、拡散。

“ニエト大統領が目標額の達成を訴えました”

大統領「我々政府と手に手をとって、立ち上がろう!」

イデア自体はかなり突拍子もないものだったが、人々がこの新しい募金箱に入れた金額は、たった2週間ですべての記録を更新した。募金額は2000%の増加を記録。かくしてメキシコ赤十字は予想を超える金額を集めることに成功したのだ。…この「紙幣だけ募金箱」によって。

<メキシコ赤十字

いかがでしたでしょうか?今年は私もこのように「わかりやすくて世に役立ち、広めても・参加してもおもしろい」企画をもっとたくさん考え、もっと実行していければと思います。

それでは2015年もしっぽの先まで、アンコをたっぷり詰めて楽しんでいきましょう。