読書の秋。皆さん、読書してますか?今回はドバイの紀伊国屋で行われた、子どもを貧困から遠ざけるための「本を活用した」ドネーションキャンペーンをご紹介します。実はこの企画、てっきり日本で行われたものだとばかり思っていたんですが、今回訳してみて、ドバイ発のアイデアだったことを知りました。たしかにビデオを見ても、店内にはチャドル姿の女性などがいたりして、日本のそれとは違う風情があります。
<ブックエンド>
<ビデオ和訳>
“紀伊国屋書店”
今日、世界で1億100万人の子どもたちが、学校に通わず、教育からも遠ざけられている。彼らの多くは、貧困のもと暮らすことを余儀なくされている。世界で最も大きな書店チェーンのひとつである紀伊国屋は、この課題解決のために立ち上がった。彼らが手造りで特別に作ったブックエンドは、教育のみが、子どもを貧困から遠ざける唯一の手段であることを示していた。それぞれのブックエンドは、貧困による児童労働、人身売買、不潔な環境などが、いかに子どもたちの身近にあることかを表現していた。書籍に象徴される「教育」だけが、子どもたちをそれらの困難から分け隔つことができる。このブックエンドは店内イベントの目玉として展示され、ここに挟み込まれたすべての本は、貧困国の教育に貢献した。ブックエンドに本が挟まれば挟まるほど、(ブックエンド間の両側が開くので)子どもたちは困難から距離を置くことができる。このキャンペーンは新聞広告や、インターネットのバナー広告でも展開された。この夏、このブックエンドは一般に販売され、北米の東海岸でも流通される見込みである。力強いメッセージを世界中に発信しながら。。。ドバイ紀伊国屋マネージングディレクター「世界の子どもたちを助けることは素晴らしい考えだと思います」
以前ご紹介したドイツ発の、クレジットカードを使ったドネーションキャンペーンしかり、ビルマの政治犯釈放のためにアメリカで行われた署名キャンペーンしかり、意志表示のための動作が視覚的に課題解決に結びつくと、人は心を動かされ、やってみたくなるのかもしれません。お時間ある方は以下の過去記事もぜひご覧ください。
寄付をしたくてたまらなくなる!?カードを使ったドイツの楽しいキャンペーン - 世界のソーシャルキャンペーン
ペンは剣よりも強し。署名へのハードルをアイデアで飛び越えたキャンペーン - 世界のソーシャルキャンペーン
しかしブログを書いていると、間違って覚えていたことが判明したり、世界的に話題になるドネーションの傾向が見えてきたりと、いろいろな学びがあり興味深いです。皆様ともこのブログを通じて、引き続き何らかの学びを分かつことができたら幸いです。