どうしてもその過程に「死」という要素が避けられず、それゆえ日常的に、表立っての議論がされにくい臓器移植。今回はそのネガティブな「死」という言葉を1カットの映像の力で「再生」へのポジティブな物語に転換してしまったマレーシアのテレビCMをご紹介します。制作予算の少なさを、アイデアで圧倒した見事な事例です。
<マレーシア臓器移植会>*リンク先のムービーをご覧ください。
和訳:あなたが託せば、命はつづく。今日、臓器移植者になりましょう。マレーシア臓器移植会。
昔は映像を作ってもテレビか街頭ビジョンで流すしか手段がなく、たくさん流して話題にするためには多くの予算が必要でしたが、最近はその映像が興味を惹き付けられるものであれば、YouTubeやネットメディアでの拡散も狙える環境です。もし映像表現で「これなら自分たちの試みに賛同してもらえる」というアイデアがある場合は、低予算でもトライしてみる価値があるかもしれません(とはいってもそれが難しいのですが・・)。
さて、今日は文化の日ですし、ここからはちょっと脱線して1カットで面白かった映像作品をふたつ、ご紹介します。何も言わなくても面白いので、リラックスしてご覧ください。
<サンデータイムズ・カルチャー>
The Sunday Times Culture FULL VIDEO - YouTube
和訳:アート、音楽、映画、テレビ。あなたの好きなものを見つけよう。今週、刷新されるサンデータイムズ・カルチャーで。
<Honda Cog>
和訳:ちゃんと動くって、いいことだよね。Accord.
いやはやアイデアに裏打ちされた、映像のチカラは凄いですね。それでは皆さま、善き文化の一日を!