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世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN

このブログではこれまでの常識に「ひとつまみの非常識」を加えることで世界中で話題となったソーシャルキャンペーン事例を、時に和訳文付きでご紹介。NPOや起業家等、社会をよりよくしたい人たちのヒントになれば幸いです。

頑張れワンちゃん・捨て犬たちの里親探し大作戦!

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さて8月最後の今回は、イヌ好き・ネコ好きを超えて誰もが心温まるソーシャルキャンペーンをご紹介。捨てられて収容された、行き場のないワンちゃんたちの里親を見つけるべく、世界中の動物愛護団体が実行したワンだふるなアイデアをご堪能ください。

 

1:「ユニークな血統(UNIQUE BREEDS)」


Razas Únicas - YouTube

コスタリカの捨て犬を保護する団体が、里親をさがすために実施したキャンペーン。飼い犬としては雑種よりも、血統のはっきりした、より「きちんとした」犬が好まれる、という事実に気づいた彼らは、彼らが保護している内の94%を占める雑種犬の価値を高めるために犬の専門家を起用。捨て犬一匹一匹の雑多な特徴を「ユニークな血統」と定義し、まるで血統書付きの犬のようにテレビ番組やアウトドア広告で格調高くアピールしました。この試みは「個性でいえば、むしろ雑種のほうが魅力的」と評判を呼び、見事たくさんの里親を見つけることに成功したそうです。やみくもに情に訴えるよりも、犬の個性をきちんと受け入れた上で里親になってもらうアイデアは、飼い始めた後の里親と犬の関係性もよくするだろうし、誠実なアイデアだなぁと感心しました。

 

2:「運転する犬(DRIVING DOGS)」


Driving Dogs for SPCA New Zealand. - YouTube

一方こちらは「普通の犬より劣っている」と思われがちな捨て犬たちの里親探しを促進させるためにニュージーランド動物愛護団体が行ったキャンペーンです。彼らが捨て犬たちの優秀さをアピールするためにとった作戦とは…なんと「犬たちに車を運転させる」というもの。自動車のminiとコラボしたこのキャンペーンは、国境を超えてアメリカの人気番組でも話題になるなど、一大センセーションを巻き起こしました。最初のアイデアに比べて打ち上げ花火的な気がしないでもありませんが、里親に興味を持つ人も大幅に向上。最後のコピーにある通り「こんなにスマートな犬たちは、飼い犬にふさわしい」という印象を国民に与えることに成功しました。

 

今回取り上げた2つのキャンペーンはいずれも「捨て犬の見過ごされてきた価値をアピールする」という点でほとんど同じお題なのですが、それに対するソリューションがまるで違うところが面白いと思います。改めてアイデアの海の広大さを実感させられますね。

 

おまけ:「愛すべき犬(Puppy Love)」


Puppy Love - YouTube

一方こちらは、アメリカで展開されている「もっと直接的な」里親探しの試みです。スマホを通じて恋人がさがせる世界的マッチングアプリ、Tinderにリストアップされる恋人の中に、なんと捨て犬たちを紛れ込ませてしまいました。気に入った犬がいたら、タップしてデートの場所を決め、お散歩。相性が良ければ里親に…というもの。愛を求める人に、愛を求めるワンちゃんをくっつけてもいいじゃないか、という、実にアメリカ的な自由なアイデアです。

 

さて皆様、可愛いワンちゃんたちに癒されましたでしょうか?暑い夏もあと少し。もうちょっと頑張って、元気に9月を迎えましょう!