昨年、国内でも感染が確認されたデング熱に続き、今年はジカ熱の拡大が懸念される状況ですが、両方の感染源として注目される「蚊」の撃退方法として、タイのスラム街で実施されたアイデアをご紹介します。
このアイデアでは、スラム中を自由に飛び回る蚊を追い出すために、同じくスラム中を自由に駆け回る「あるもの」を利用してしまいました。有効性についてはホントかなぁ?と思う点もあるものの、発想としてはかなりアリだと思います。
How to avoid mosquitos is becoming people’s common concern as dengue and zika fever spread all over the world. And this idea from Thailand, successfully blew up mosquitos by developing a tiny but clever device.
<MOTO虫よけ剤: MOTO REPELLENT>
<ビデオ和訳>
タイトル:
“725,000人が毎年命を落としている。”
“蚊が原因で。”
“タイのスラム – 蚊の天国”
“今年はデング熱の患者が、207%上昇”
“効果的な予防策はあるが、すべての地域を網羅できない”
“では、何に頼る?”
“バイクだ”
“まるで蚊のように、バイクもスラム中を駆け回る”
“紹介しよう”
“世界初・バイク用蚊フィルター <モト虫よけ剤>”
“この小さな装置には”
“天然の虫よけオイルが詰め込まれている”
“排気口に装着”
“排気熱により作動”
“効能半径:3メートルまで”
“今やバイクが走るところは、蚊がいないところとなった”
スラムのコミュニティ・コーディネーター:
「この装置はコミュニティの暮らしを変える可能性があります。
有毒性もなく、バイクはスラム中をどこでも走り回るわけですから。
このアイデアはまたすべての人に、コミュニティをよりよくする
チャンスを与えている、ともいえます。」
コミュニティの人々:
「クールだよ、効果もあるしね。」
「蚊の数も減ったわよ。」
「蚊が減ってホッとしています」
“スラムの2,000㎡をカバー”
“80,000以上の人々を守った”
“ひと乗りするだけの人命救助”
“<モト防虫剤>”
<ドアン・プラティープ財団>
蚊の撃退といえば、以下の2作品も参考になります。ぜひご覧ください。
Talking about blowing up mosquitos, these ideas are also unique and effective. Please have a look.
<Dengue Bottle>
こちらはペットボトルに入れた水に砂糖とイーストを入れることで蚊が好きな二酸化炭素を発生させて、蚊をおびき寄せる安価なキットを提供したフィリピン発の企画。
<SP Lager Mozzie Box>
こちらは過去にもご紹介した、たき火のそばでビールを楽しむパプアニューギニアの人たちをマラリアから守るために、ビールの梱包用段ボールに虫除けの薬剤を吹き付けた企画(焚き火にくべて、虫よけにするというアイデアです)。
いやはやアイデアは、無限ですな。
There is no limit in coming up with ideas!